「受験のために訪れた街で迷子に。大学までの道を聞こうと、通りがかった車を止めたら...」(静岡県・40代女性)
「その車がUターンしてきて......」
そんなときに私は勇気を出して、母親と同じくらいの世代に見える女性が運転している軽自動車に向かって手を上げて、止まってもらいました。
「すみません、ここに行きたいのですが、迷ってしまって」と質問すると、車の女性は「このまま壁沿いを歩いて」と道案内をしてくれました。
道を教えていただいたことで、先がわかり不安は減りました。お礼を伝え、私は再び歩きだしました。
しかし、なぜか先ほどの車がUターンして戻ってきたのです。そして私のそばに止まると、同乗の女性が降りてきて、
「知らない土地で不安でしょうから、もし良かったら送りますよ」
「知らない人の車に乗るのも心配かなと思ったけど、こんな何もない所じゃ不安だよね」
と声をかけてくれました。
私は思わず、ボロボロ泣いてしましました。
その後、無事大学に受かり、たまにこの道を通ったときには、その女性の優しさを思い出し、温かい気持ちになりました。
直接お礼が言えないからこそ、次の世代に恩返しをしたいと、小さな子や迷っていそうな子を見るとつい声をかけてしまいます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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