「旅の途中、親切な地元民が家に泊めてくれた。布団に入りしばらくすると、ふすまの奥から視線を感じ...」(神奈川県・50代男性)
ふすまの向こうから視線を感じる...
その晩は言われた通り大雨だったので、広い部屋に泊めて頂きとても助かりましたが......。
布団に入りしばらくすると、ふすまが開いたり閉まったり......なんだか違和感が。
そちらを見るとこの家の男の子と女の子が、珍しい人間――私のほうを覗いていました。「監視してんのかなあ?」とも思いました。きっとテレビのせいですね。
そして豪雨の中、どうにか寝つこうとすると、今度はボーンボーンと大きな音が。そのお宅には立派なボンボン時計があったのです。
鳴り響く「ボーンボーン」で寝つけなかったのを覚えています。
翌日は朝食も用意して頂いたのですが、たいへん申し訳ないことにお礼も挨拶もせず出発してしまいました。
大人になってから何度か、あのときお世話になったお礼をしたくてお宅を探しに行きました。家のイメージは脳裏にあるのですが、舗装道路になっていて全く場所が分からず、挨拶もできず帰ってきてしまいました。
もしお会いできる機会があれば、当時の感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています。本当にお世話になり、ありがとうございました。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
たまたま出会ったお母さんのお陰で、Kさんが豪雨の中、野宿をせずに済んで良かった。それにしても、気まずい雰囲気の中お礼も挨拶もせずに出発したことで、ますます「盗人っぽさ」が増してしまったのではないだろうか......当時15歳だった少年は、居心地の悪さでそれどころではなかったのだろう。
皆さんも、旅先でKさんのように思いがけない経験をしたことはあるだろうか。
Jタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を初め、「忘れられない旅先での思い出」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことが印象的だったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。