「学校帰りに通い続け、仲良くなったハンバーガー屋のお姉さん。でもある日、余計なことを言ってしまい...」(千葉県・30代男性)
2022.01.05 12:48
「いつもポテト買ってるね」
私が13歳のときに体験した話です。
当時から住んでいるのは、千葉県南部の漁業が盛んな地域です。今はありませんが、駅前には「ドムドム」というお店がありました。
当時、私は非常に辛い時期を過ごしており、学校に行くのは非常に憂鬱でしたが、帰りにそこでポテトを買って帰るのだけを楽しみに登校していました。
ある日、ドムドムに行くと、いつも接客をしていたお姉さんに話しかけられました。
「いつもポテト買ってるね。好きなの?」
年齢は3つか4つくらい違ったでしょうか。最初は、いつも買ってることを知られていることが恥ずかしく感じたのもあり、上手く会話できなかったと記憶しています。
しかし、その後も店に行くといつでもニコニコと優しい笑顔で、お姉さんは私に接客をしてくれました。そして私の話をいろいろと聞きながら優しく対応してくれ、気がつけば1時間近くレジの前でお姉さんと話をしていたこともありました。すごく迷惑だったと思います。それでも、彼女はいつも優しく、笑顔で私の話に相槌を打ってくれました。
いつしか私は、ポテトを買いに行くのではなく、お姉さんに会いにいくためにお店に行くようになっていたと思います。