「天井のライトの中で、虫が死んでる気配がする」←どう掃除すればいい?メーカーに聞いた
「隙間」が狭いタイプを探そう
取材に応じたパナソニックの広報担当者は、「ご家庭の照明も蛍光灯とLEDが混在していますし、照明の素材や形も様々です」と、前置きした上で、シーリングライトの中に羽虫が入ってしまう理由をこう説明した。
「(シーリングライトが天井に)ぴったり密着しているように見えて、実は本体とカバーに『すき間』があります」
たとえばこの写真のように、天井から吊り下げるのではなくぴったり設置されているように見えるタイプでも、わずかな隙間から虫が入ってしまうようだ。これはLED、蛍光灯問わず、カバーが取り外しできるタイプでは構造上避けられないとのこと。
隙間を狭くしたり、「虫ブロック」といって防虫剤をしみ込ませたパッキンを装着したりと、虫が侵入しにくくなる工夫をしている製品もあるが、価格帯の安いものには対策がされていないものもあるそうだ。
しかし、入ってこられるなら出ていくこともできるのでは。なぜ虫たちは、出ていかずにそのまま照明器具の中で死んでしまうのだろう......。
「入りにくい構造=出にくい構造となっています。昆虫は、上に向かっていく、スキマに向かっていく習性があるようです(スキマだと外敵から隠れられるからともいわれている)」
「入り込んでから、数時間から長くて2日程度で死ぬようです。種類によってはシーリング内部に入って生きたままの昆虫もいるようですが。死因は、熱によって体の水分を奪われるためだと思われます」(広報担当者)
どうやら、外敵から隠れようと天井にある照明器具の隙間に入り込み、そのまま熱で死んでしまうらしい。悲しい習性である。