突如現れた猫に、ついて行ったら... 辿り着いた路地裏が「異世界への入り口」みたいだった件
2021.12.01 06:00
廃墟の中に表現された、不思議な美しさ。独特な世界観の写真をSNSで発信している写真家のtoshibo(@JIYUKENKYU_jp)さんが、2021年11月29日、次のような写真を投稿し、ツイッターで話題となっている。
映っているのは、街灯に照らされた階段だ。「猫に連れられて辿り着いた路地裏が現実離れしていた」というコメントが添えられている。
細い路地に階段がある。その中ほどに、猫が1匹。振り返って、こちらを見ているようでもある。草が生い茂った路地の階段、このまま猫を追って進んでいいのだろうか。逡巡してしまう。
toshiboさんが投稿したツイートには、7万6000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(11月30日現在)。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「物語の始まりのようです」
「異世界に迷い込んじゃう奴」
「ついていったら猫の姿は無く そこは私の知らない場所だった」
「本当に時間の流れが違うみたいな......魔法の世界に連れて行ってくれそう」
「階段登り終わった瞬間風が吹いて、目を瞑ってしまい、開けたら違う場所にいそう」
路地裏の写真に漂う、ただならぬ雰囲気に、多くのユーザーが心を動かされたようだ。Jタウンネット記者は、投稿者のtoshiboさんに詳しい話を聞いてみた。
たまたま出てきた猫について行ったら......?
まず撮影した時の状況を聞くと、toshiboさんはこう答えた。
「撮影したのは、2021年11月28日になります。通りすがりに見つけた場所で、特別目立つ物もなかったために詳細な場所は記憶していないのですが、静岡県熱海市にほど近い所でした」
「おかしな話になるかもしれませんが、廃墟を撮影する活動をしているため、たまたまそれっぽい建物を見つけて近寄ったら、猫が出てきて、そのままついて行ったら裏路地に着きました。ただ、特別に入り組んだ場所だったりした訳でもなく、道路沿いからも確認できる様な場所だったので、猫がいなくても行けたのですが、体験の共感として面白いかと思い、ツイートに載せることにしました」(toshiboさん)
廃墟の建物を探していて、偶然に出逢った猫に導かれるように着いた裏路地だったようだ。
「電灯があるので使われてはいると思うのですが、これだけ荒れているので、人通りはあまりないのではないでしょうか?」(toshiboさん)
街灯がともる階段に、なぜか濃密に漂う廃墟感。この路地裏に、いったい何があったというのだろうか。
ツイッターにはこんな声も寄せられている。
「ジブリの『耳をすませば』みたいですね」
「プレイステーション1のゲームで『夕闇通り探検隊』ってゲームがあって、その中に出てくる情景と一緒でビックリですw」
「ゲームの『夜廻』ぽさを感じます」
アニメやゲームを連想する向きも多かったようだ。「サイレント」と言いかけて、沈黙する人も......。あるいは「サイレントヒル」を想起したのかもしれない。