「電車を数本見送って、何とか確保した座席。娘と2人で座っていると、駆け込み乗車の老人に非難された」(埼玉県・50代女性)
私は心が狭い人間なのでしょうか――。埼玉県在住のAさん(50代女性)がJタウンネット編集部宛に一通のメールを寄せた。
25年程前に体験した出来事を忘れられないという。
当時妊娠していたAさんは、幼い娘と一緒に電車に乗った。
周りからはまだ妊婦だとはわからないほどの時期だったが、娘を抱いたままでいることは難しかったので、何とか2人分の席を確保。娘は隣に座らせることにした。
たくさんの人が使うターミナル駅。彼女たちの乗った電車は、あっという間に満員になった。
そして発車ベルが鳴り始めた――その時。一人のおばあさんが、電車内に走り込んできたという。
「なんで子供が座ってるの?」
25年くらい前のこと、思い出すと今でもとても嫌な、悲しい気分になります。
3歳の娘を連れて、両手にたくさんの荷物を持ち、あるターミナル駅から電車に乗りました。3本くらい見送って、やっとのことで座席を確保できた電車です。私も娘も疲れていたので、どうしても座りたかったのです。
私はそのとき妊娠中で、見た目にはまだ分からないほどでした。娘を抱いて座ることができないので、隣に座らせ、なるべく自分の方に引き寄せました。そして、沢山の荷物は膝の上に。
電車はみるみるうちに混み始め、通路も人で溢れていました。そんな中に、年配の女性が1人走って乗り込んできたのです。ちょうど、出発のベルが鳴り始めたときでした。
私たちはホームを背に座っていて、娘は小さいですから、外から見ていた女性は席が1つ空いていると思っていたようです。
私の席の前に来るなり、こんなことを言ってきました。
「え?なんで子供が座ってるの?こっちは疲れてるのに」
「どんな顔してるの?見てやるから目を開けろ」
やっとのことで座れた席です。
私は、「何本も見送って席を確保したのに、なぜ譲らないといけないの?」と思いながら、目を閉じていました。
すると女性は、近くにいる人たちに
「常識のない人だ」
「子供も膝の上に乗せればいいのに。そう思うでしょ?」
なんて話しかけるのです。そして私にも、「どんな顔してるの?見てやるから目を開けろ」などと、自分が下車するまでずっといろいろ言い続けていました。
その女性に誰かが何かを言ってくれるはずもなく、私は「早く降りて!」と心で願っていました。
今でも、年配の女性に席を譲るべきだったのか、考えることがあります。
「座りたければ早めに来るか、1本見送って座ればいいのに...」
と思ってしまう私は心が狭いのでしょうか。
「のりもの」で体験した「モヤモヤエピソード」吐き出しませんか?
自分が妊婦であること、子供も疲れていること。そんな状況から、電車を見送ってまで席を確保したAさん。
駆け込み乗車の女性に「常識のない人だ」と言われるなんて、あまりに不憫すぎる......。
読者の中にも、新幹線や電車など、公共交通機関に乗車したときにモヤモヤ・イライラを感じたことがある人は少なくないだろう。
Jタウンネットでは皆さんのそんな体験談を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的なエピソード(どんなことにイラッとしたのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)