奇跡的な造形とカラーリングだ... あまりにも衝撃的なヴィジュアルのトマトが収穫されてしまう
突然だが、まずはこちらの写真をご覧いただきたい。
トマトである。......もう一度言うが、これはあくまでもトマトである。青い2つの果実がくっついたような不思議な形状で、谷間の部分からも細い実が飛び出し、その先端部分だけ少し赤くなっているが、れっきとしたトマトなのである。
しかしこれが、別のモノに見えてしまう人もいるようだ。ツイッターに投稿されたこちらの写真には、
「これは顔も赤くなりますね‥」
「奇跡の造形」
「また変態野菜出てきたw」
といった声が寄せられている。
熱い視線を浴びているのは、岐阜県高山市でトマト農家をしているもこっとおにぎり(@mokonigiri_blog)さんが21年9月9日に投稿した写真。Jタウンネット記者は16日、本人に話を聞いた。
「どう見ても『あれ』だった」
もこっとおにぎりさんは、主に夏から秋にかけて収穫される夏秋トマトを作っている農家で、農家歴は今年で4年目。話題のトマトも、もこっとおにぎりさんが8日に収穫したものだ。
「毎朝6時ごろに決まって行う収穫作業中、ただの奇形果だと思って採ったトマトを裏返して見てみるとこのような見事な形をしていましたので、トマトハウスを出たところで無意識に撮影していました」(もこっとおにぎりさん)
ちなみに、夏のトマトはまだまだ青く、ほんの少し赤い状態で出荷する。写真のトマトも適期なので収穫したら、たまたまこの色合いになっていたとのこと。わざわざ早く収穫した訳ではない。
それにしても、どうしてこんな形に育ったのだろうか。もこっとおにぎりさんは、
「トマトは肥料と水の管理や株の状態、天候によって奇形果が出ることがあります。
今回はその中でも、トマトの樹の元気が良すぎたことが原因で、このような奇形果になったのだと考えられます」
と見解を述べた。
毎年こうした奇形果はどうしてもできてしまい、今回のような形のものもよく見つかるという。
「しかし、ここまで形と色合いが『そのもの』なトマトは初めてです。どう見ても『あれ』だったので、収穫した時はあまりの出来の良さに驚いたのと、早く誰かに見せたい一心でした」(もこっとおにぎりさん)
また、もこっとおにぎりさんはツイッターでの反響について、
「僕と同じものに見えた方や、別のものに見えた方など、色々なコメントが寄せられていて、読んでいて面白かったです。
ただ、初めてのバズり? がこんなツイートで、『なんでだよ』と少し複雑な心境です。あと、皆さん僕と同じでこういうネタが好きなんだなぁと思いました笑」
とコメントしている。