「東リベ」キャラたちが勝手に地方を代表中 どういう基準で「担当」決めた?講談社に直撃
累計3500万部を突破した人気マンガ「東京卍リベンジャーズ」(作者・和久井健)。
週刊少年マガジン(講談社)で2017年から連載中で、21年4月からはテレビアニメの放送が始まった。
この作品のキャラクターたちが全国各地の方言で喋る「日本リベンジャーズ」ポスターが、JR東京駅に期間限定で掲示されているのはもう見ただろうか?
キャラクターたちが威風堂々とした姿で並ぶメインポスターの他、キャラクターが各地方を(プレスリリースよると「勝手に」)代表して方言をしゃべる「地元バージョン」が、46種ある(「東京」はメインポスターがそれにあたるため、地元バージョンはなし)。
9月13日から掲示が始まったこれらのポスターは、ツイッターでも話題に。作品のファンと思しきユーザーたちがお気に入りのキャラクターのポスターを撮影し、投稿している様子が多数見られる。
Jタウンネット記者も、さっそくJR東京駅を訪れ、本物を見てみることに。
ふと目に留まる「神奈川」ポスター
ポスターはそれぞれ、駅の中央通路から3~10番のりばへと上る階段と、八重洲地下中央口へ向かって下る階段の壁に、ずらりと並んでいた。
並び方に規則性は特にないので、お目当ての地域やキャラクターを探し当てるのには、少し苦労するかもしれない。
記者の目に留まったのは、地元・神奈川のポスターだ。
作中で、横浜を拠点にするチーム「天竺」の総長であるイザナが「神奈川」担当なのは納得である。
しかし、キャラと地域があまり関係なさそうなポスターも。各地域の「担当キャラクター」はどうやって決められたのだろう?
Jタウンネット記者は17日、講談社に詳細を聞いた。
決め方は主に3通り
宣伝部担当者によると、主に3通りの方法で各担当を決めたという。
「(1)絵から逆算。
(2)原作との親和性。
(3)残りのほとんどは、原作の一コマと台詞の掛け算で設定」(宣伝部担当者)
1の場合、たとえば、作中でたこ焼きを食べるシーンがあるキャラクター・千冬のイラストを「大阪」に使用するというケース。
2は、横浜のチームを率いるイザナが「神奈川」担当であるのが一例だ。
そして、3のケースがいちばん多いそう。
たとえば、「なまはげ先輩でねが」というセリフを言う「秋田」は、ナマハゲのような髪型のキャラクター・カクチョーが担当。
メガネに関するセリフの「福井」なら、メガネをかけているキャラクター・キサキ。
そして、「もうやめでよぉお"イバラギ"っつぅのはぁぁああ」という主張は、アングリーというキャラクターの泣き顔がぴったり......という具合に決めていった。
それぞれのセリフは、原作のアレンジだ。制作担当の広告代理店がベースを作成し、講談社で手直ししたとのこと。
東京駅でこの「日本リベンジャーズ」ポスターを見られるのは9月19日まで。
実際に現地でポスターを眺めながら、このキャラはどのパターンでこの地域担当になったのだろう......と、想像を膨らませるのもおもしろいかもしれない。
22時編集部追記:記事初出時、固有名詞に誤りがありましたので修正しました。