「色彩の武器商人だ」「お母様は何者!?」 絵を描く我が子に、母が見せた「重火器」級のアイテムに衝撃走る
「普通の家の棚とかから重火器が出てくるシーンを思い出しました」
こんな物騒なコメントとともに投稿されたある写真が、ツイッター上で話題になっている。
なんでも、このツイートの投稿者の母が引き出しに入っていたとんでもないものを見せてきたというのだ。一体、どんなブツを? 気になる実物の写真が、こちらだ。
「とんでもないもの」というのは......そう、色とりどりの色鉛筆。ざっと見ただけでも数十色、いや数百色もが綺麗に箱に納まっている。これだけ集まると壮観だ。
記者も試しに引き出しに眠っていた色鉛筆を引っ張り出してみたが、12色セットだった。しかも、2~3色くらいはどこか行ってしまっている。それと比べれば、この数の色鉛筆はたしかに「重火器」レベルに思えてくる。
こちらの写真に対し、ツイッター上では、
「お母様は何者!?」
「すっっっごい色数ですね......」
「色彩の武器商人だ!!」
「逆にもったいなくて使えなさそうw」
と言った声が寄せられている。
話題になっているのは、福岡県在住のあるツイッターユーザーが21年9月5日に投稿した写真。Jタウンネット記者は7日、本人に話を聞いた。
「数えてみたところ445色ありました」
投稿者がこちらの写真を撮影したのは5日の13時ごろ、自宅でのことだ。
「最近、私が既に持っていた色鉛筆で絵を描き始めて、それを見ていた母が引き出しに入ったままの状態でこれらを見せてくれました。
『フェリシモ』というところで作られた色鉛筆らしく、数えてみたところ445色ありました。並べてみるとなかなか見栄えのある構図になったので、思わず写真を撮りました」(投稿者)
それにしても、どうして投稿者の母はこれだけの色鉛筆を持っていたのだろうか。記者が改めて聞いてみると、
「母は昔、一時期フェリシモから雑貨等を購入していたらしく、その時に定期購入で申し込んでいたようです。恐らく、購入してから十年くらいは経っていると思います。
ただ、途中で買うのを止めたみたいなので本来はもっと本数があるようです」
とのこと。
フェリシモとは、定期便事業などを手掛ける兵庫県神戸市の企業。同社では1992年に「500色の色えんぴつ」(初版)を発売した。1度に500色が届けられるのではなく、定期便で月に1度、数十色ずつ届くというものだ。以降、第2世代、第3世代とバージョンアップを重ね、世界中で10万セット5000万本を売り上げた。17年にはそれまでのものから大きくリニューアルした第4世代「500色の色えんぴつ TOKYO SEEDS」を販売している。
購入してから10年くらいは経っているとのことなので、投稿者の母親が持っていたのは第1~第3世代のいずれかだろう。
「同じ色を複数買ったと思っていた」
「普段絵を描いたりとかはしない母なので、この数の色鉛筆を持っていた事にまず驚きました。
最初見た時は同じ色を複数買ったと思っていたのですが、よく見ると全ての色に名前が付いていてひとつひとつ違っている事に気付き、余計に驚きました」(投稿者)
「500色の色えんぴつ」は、500本の色鉛筆それぞれにユニークな色名が付けられている。
例えば赤だけでも「紅葉の交響曲」「子供の頃の茜雲」「メキシコの百日草」「夕暮れの彼岸花」......などなど様々な種類があるのだ(第1~第3世代の色名、フェリシモ「500色の色図鑑」参照)。
その後、色鉛筆は投稿者が母から譲り受け、さっそく絵を描くのに使ったという。
ツイッターでの反響について、投稿者は、
「個人的には『家にこんなにすごい沢山の色鉛筆があったよ!』と軽い気持ちで投稿しただけだったので、反響の大きさにただただ驚いています。
とても綺麗な色鉛筆を貰ったので、大切に使っていきたいと思っています」
とコメントしている。