出会っちゃダメだろ 幸楽苑の狂気的コラボメニュー「雪見だいふくmeetsチャーシュープレミアム」、食べてみた
福島県で誕生し東日本を中心に展開する中華料理チェーン・幸楽苑と、菓子メーカー・ロッテのロングセラー商品「雪見だいふく」がコラボしたメニューが衝撃的すぎると、ツイッターがざわついている。
そのメニューが、こちら。
その名も「雪見だいふく meets チャーシュープレミアム」、380円(税込み、以下同)。
2021年9月22日で幸楽苑が創業67周年を迎えるのを記念し、幸楽苑「創業祭」第1弾として、9月2日~9月15日の期間限定で販売されている。
おめでたい色合いの「紅白雪見だいふく」を大きなチャーシューで巻き、カラメルソースをかけた斬新なデザートとのことだが......ラーメンのトッピングとして食べることが多いチャーシューが、はたして甘い雪見だいふくと合うのだろうか......?
百聞は一見にしかず。
7日、記者は都内の幸楽苑を訪れ、「雪見だいふく meets チャーシュープレミアム」を注文してみた。
ひと口めは意外に...
おそるおそる、ひと口。
あれ......?
意外にイケる......!?
ひんやりしたチャーシューにかかっているのは、しょうゆダレなどではなく甘いカラメルソースなので、雪見だいふくとケンカしない。
しかし、おいしいと感じたのは最初のひと口目までだった。だんだん、噛むたびに肉の風味が際立ち、バニラアイスの邪魔をしてくるのだ。
これは肉......?それともデザート......? 自分が何を食べているのかわからなくなってくる、不思議な体験だった。
そのまま、思い切って「雪見だいふく meets塩らーめん」(540円)にも挑戦することに。
こちらも、同じく創業祭第1弾のメニューとして、9月2日~9月15日の期間限定で販売されている。
あっさりしながらもコクのある塩らーめんに、「紅白雪見だいふく」が別皿でセットになっている。運んできた店員さん曰く「(雪見だいふくを)のせてお召し上がりください!」。
その言葉に従い、ラーメンのスープにダイブさせた雪見だいふくをそっと口に運んだ。
これは......出会ってはいけないものが出会ってしまった味だ......。
あっさり塩味のスープが、バニラアイスの邪魔をする。
雪見だいふくはアイスなので、熱いスープの中で当然あっという間に溶け、ドロドロになったもちと甘いバニラがスープに溶け出していく......。
そのスープを飲んでみるものの、塩味とは決して相容れない甘みが舌に残る。絶対、ラーメンだけで味わったほうがおいしい......。
いったい、なぜこのような無謀なコラボを!?
同日、Jタウンネット記者は幸楽苑ホールディングスを取材した。
「もちろん、試食もしております」
取材に応じた広報担当者は、雪見だいふくとコラボしたこれらのメニューについて、こう語った。
「ロッテさんとは以前、バレンタインでもコラボさせていただき、『チョコレートらーめん』を販売するなど、もともとお付き合いがありました」
「そして今回は雪見だいふくとのコラボということで、商品企画担当と試行錯誤し、塩味とアイスの甘み・コクの組み合わせを楽しめる今回のメニューの販売に至りました。
もちろん、試食もしております」
たしかに、幸楽苑とロッテのコラボメニューは今回が初めてではない。
幸楽苑では21年1月28日~2月17日の期間限定で、「チョコレートらーめん」と「ホワイトチョコレートらーめん」を販売していた。
これらは、醤油ラーメンや塩ラーメンにカカオオイルなどを加えチョコをトッピングするという、今回に負けず劣らず衝撃的なメニューだった。
当時から、「塩気と甘み」の組み合わせを推していたのである。
今回の「雪見だいふく meets チャーシュープレミアム」と「雪見だいふく meets塩らーめん」も、甘じょっぱい味わいが好きな人にとっては、やみつきになるメニューかもしれない。
ちなみに、創業祭第1弾のメニューはこれら2品に加え、単品で紅白雪見だいふく(2個セット、100円)も販売中だ。
塩気と甘みは別々に味わいたいという人は、こちらを注文するのもありだろう。