バカンスといえばやっぱり「ハワイ」でしょ!? 青い海に白い砂浜...福井の無人島で過ごす夏が、サイコーすぎる
暑い日が続いている。少し外を歩くだけでもぐったりしてしまうが、夏は楽しいことがいっぱいだ。
そう、たとえば海。そして海といえば、バカンスだ。
夏らしくビーチでバカンスを楽しみたい......!
そんな思いを募らせた結果、記者は今、「ハワイ」を満喫している。
透き通る海、白い砂浜...最高の夏が来た!
やっぱりバカンスといえばハワイだ。間違いない。
青い空、白い砂浜......綺麗な景色を見ていると、暑さはちっとも気にならない。
見てほしい、この美しい砂浜を!
固いアスファルトで疲弊した記者の足を優しく包み込んでくれる、サラサラの白い砂。これぞビーチの醍醐味だ。
そして、青く透き通った海!
太陽の光を浴びてキラキラ光っている。
もしや向こうに見えるのは、ハワイのスキューバダイビングの名所「ブラック・ロック」......?
「水の中を覗いたらきっと、色とりどりの熱帯魚が迎えてくれるんだろうな~!」
鮮やかな光景を想像してうっとりしていると、耳に入ってくるのは穏やかな波の音。
元気いっぱいのアクティビティを楽しむのも魅力的だが、あえてゆったりとした時間を過ごすのも、またオツなもの。
白い砂浜に大きなパラソルをたて、トロピカルなドリンクを一杯。
日頃の疲れも一瞬で吹っ飛んでしまう爽やかさ。これぞ完璧なバカンスの過ごし方である。
夏のビーチは、そこにいるだけで楽しい気持ちになってくる。
普段、物静かなタイプの記者も......
浮かれた自撮りをしてしまう。
「ハワイ、最高!!!」
いまにもそう叫び出しそうだ。降り注ぐビーチの日差しに身も心も開放されまくりである。海がこんなに楽しいとは思わなかった!
インドア派の記者が、ここまで浮かれてしまうとは......。さすがは、夢の楽園「ハワイ」!
日常から切り離された別世界
砂浜を歩き回ったり、海に足を浸したり、澄んだ水の中を覗いてみたり......。楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。すぐに帰りの時間が来てしまった。
名残惜しいが、次の便に乗らなければスケジュールが狂ってしまう。ビーチに別れを告げ、乗り場へと向かう。
記者を待っていたのは......
ちいさな船だ。
日本の本州まで、ここから10分。
ハワイがそんなに近いわけない? そんな皆さんに種明かし。
実は記者は、福井県にある「北陸のハワイ」を満喫していたのだ!
青い海に白い砂浜――。ハワイのようなビーチが楽しめるのは、敦賀湾に浮かぶ「水島」。
毎年7月と8月の期間限定(21年は7月15日から8月22日まで)で渡航できる、福井県敦賀市の無人島だ。
ご覧の通り、海の透明度は抜群。
水が綺麗すぎて、遠浅のビーチはどこまでも見渡すことができる。
さすがに日本海なので熱帯魚は観測できなかったが、代わりにこんなかわいい海の生き物たちにも出会うことができた。
ヒトデとヤドカリだ。石がたくさん転がっていると思ったらヤドカリだった。小さくて可愛い......。
水島は、全長500メートルほどなので、島の端から端まで歩いても20分はかからない。
お気に入りのスポットを見つけて存分に泳ぐもよし、ただ海を眺めるのもよし、思い思いの過ごし方が出来る場所だ。
島の中心には松の木が密集している。
日陰になるからか、その下にテントやビニールシートを敷いてくつろいでいる人も多かった。
余談だがあまりに雰囲気が南国なので、記者は途中でだんだんマツがヤシに見えてきていた。
ヤシ......ではなくマツの木越しに見る海もなかなか風情がある。
記者が訪れたのは海開きして間もない平日。子供たちの夏休みもまだ始まっていないころだったからか、島にいた人の数はそこまで多くなかった。
波の音だけが聞こえるビーチは、日常から切り離された別世界感があって心地良い。
もちろん、人がたくさんやってきて活気に満ちた水島も、賑やかでさらにハワイ感が増し、楽しいに違いない。
水島への行き方は?
「北陸のハワイ」という呼び名がピッタリな、最高のバカンスを満喫できる水島。友達同士でも、家族でも、恋人同士でも、何ならひとりでも楽しめる場所だ。
だが、行ってみたいけど無人島なんて行くのが大変そう......。そう思った人もいることだろう。記者も人生初の無人島上陸だったので、無事に辿りつけるか心配だった。
しかし、なんとこの水島は公共交通機関だけで行ける「身近な無人島」なのだ。
スタート地点は、ここ、JR敦賀駅。
ここまでの主な交通手段は名古屋・金沢間を走る特急列車「しらさぎ」および大阪・金沢間を走る「サンダーバード」だが、2024年春には北陸新幹線金沢~福井・敦賀間が開業予定。
そうなると、水島にはよりいっそう行きやすくなるだろう。
駅を出たら、水島行きの船乗り場がある「色ヶ浜」を目指す。
色ヶ浜には、敦賀駅から出るコミュニティバスの4番乗り場から「(2)常宮線立石行きバス」に乗り、30分ほど。
敦賀駅発のバスは通常、6時58分、12時50分、17時25分の1日3便。
水島が海開きしている期間は増便されるようで、記者が訪れた際、乗り場には21年7月17日から8月15日の土日祝日限定で、10時5分と14時20分にも運行があった。
ちなみに色ヶ浜周辺にはコンビニ等はなく、島も景観保護のため設備は簡易トイレしかない。
水島でのバカンスを最大限に楽しむため、買い出しなどは敦賀駅周辺で済ませておこう。
色ヶ浜のバス停から、船のりばまでは歩いてすぐ。
なお、色ヶ浜から敦賀駅までのバスは7時47分、13時49分、18時20分の3便。
こちらも21年7月17日から8月15日の土日祝日限定で、11時4分と15時29分発を増便している。
船のりばでは、朝9時から約10分間隔で14時まで水島行きの船がピストン運航している。
また、水島から色ヶ浜桟橋までの運航は、10時から15時までとなっている(どちらも12時から13時は運航停止)。
乗船料金は子ども650円、おとな(中学生以上)が1200円(往復)。
ここから10分ほど船に乗れば、水島に到着だ。
バスや船の運行・運航状況・ダイヤについて詳しくは水島行きの船を運航するオーミマリンの公式webサイトもチェックしてほしい。
なお、週末やお盆など、混雑する時期には入島制限がかかることもある。
人数オーバーで来た船に乗り切れない可能性もあるため、余裕を持ってなるべく早い時間から行くことをオススメする。
水島の美しさや、足を踏み入れた時の感動は、やはり直接体験してもらうのが一番だ。この記事を参考に、一度は訪れてみてほしい。
こんな場所があったなんて......。地味にすごいぞ、福井!
<企画編集・Jタウンネット>