「新幹線の中で体調が悪化。満員で空席もなく、通路に座り込んだ私におじいさんが...」(愛知県・20代女性)
「ずっと前の車両で申し訳ないけど、座ってきなさい」
3年前、友人と一緒に舞台を見に、新幹線の自由席で品川に向かっていたY乃さん。その日、自由席は満席だった。
「通路に立っていましたが、私はだんだん具合が悪くなり座り込んでました。
まだ新横浜にも着いておらず一度トイレに行こうと人混みをかき分けて行くと、70代くらいの男性が『大丈夫?具合悪いの?』と声をかけてくださいました」(Y乃さん)
Y乃さんが「はい」と頷くと、その年配の男性は、
「これ指定席の切符。ずっと前の車両で申し訳ないけど、座ってきなさい」
と言って、指定席の切符を渡してくれたという。Y乃さんは「私達は自由席の切符ですし、指定席分のお金払います」と申し出たものの、
「いらないよ。東京で降りるから東京着くまでに切符返してくれればいいよ」
と言ってくれたそうだ。
「おかけで具合も良くなり、新横浜に到着後、切符を返そうと急いで男性がいる自由席の車両まで行きました。
すると男性が途中まで来てくださり、『もう大丈夫なの?』とおっしゃって、私と友人がお礼を伝えると『大丈夫なら良かった』と、最後まで私の体調を気遣ってくださいました」
男性が声をかけてくれなければ、舞台を見に行けず寝込んでいたかもしれないというY乃さん。
彼のおかげで体調も回復し、無事に旅の目的も果たせたようで何よりだ。
「男性の優しい気遣いと笑顔が今でも忘れられません。本当にありがとうございました」(Y乃さん)
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。
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