こんなウソなら大歓迎! 桂浜水族館の「ウソにウソを重ねた」ツイートに反響
2021.06.11 17:00
キャラ付けをしたら、ファンが増えた
桂浜水族館は高知県高知市にある浜辺の小さな水族館だ。2021年4月で創業90周年を迎えた。
桂浜水族館では、現在、「コツメカワウソ」を7匹飼育中。「コツメ」カワウソなので爪が小さいのが特徴だという。広報担当者は、7匹それぞれの性格を、詳しく解説してくれた。
「王子(おうじ/雄)はマイペース。人工で育ったため人懐っこくおっとりしている。横に楕円系な丸顔」
「桜(おう/雌)は、王子のパートナー。小顔ですらりとしている。負けん気が強く、王子を尻に敷いている」
王子と桜の間に、子どもが3匹いる。
「秀太朗(しゅうたろう/雄)王子と桜の子。2020年9月28日に生まれた。お母さん大好きな甘えん坊」
「文太朗(ふみたろう/雄)秀太朗、お浜ときょうだい。どちらかといえば桜似な顔つき。よくお浜と取っ組み合ってじゃれている」
「お浜(おはま/雌)秀太朗、文太朗ときょうだい。小顔ですらりとしており桜の血を強く引き継いでいる。おてんば娘」
王子・桜一家の他にも、2匹いる。
「テン(てん/雄)高齢のため基本的にはまったりおっとりしている。日中は日向ぼっこをしながら寝ていることが多いが、ご飯を食べる時は本能を剥き出しにすることがある」
「げんげん(げんげん/雄)人懐っこく甘えん坊。寂しがり屋で飼育員が飼育エリアに入ると飛び上がって喜ぶ姿も。ジャンプ力が高く、足腰がしっかりとした骨格」
桂浜水族館で「カワウソ」が人気の訳を聞いてみた。
「それぞれの見た目や性格からキャラ付けをし、ファンがつきやすいように発信しているからではないでしょうか。
カワウソはもともとその可愛らしさや愛くるしさから、動物園や水族館で人気の生きものです。こちらが仕掛けなくとも人気が出るのは自然なことでしょうが、キャラ付けをしたことによってより親しみやすくなり、それぞれにファンがついたのではないかと思います」(桂浜水族館広報担当者)
さらに担当者は、こう語った。
「コロナ禍で、気軽に出かけることがままならない日々が続いていますが、SNSやYouTubeを通して、皆さまからいただく声を励みにこの難局を乗り越えるべくスタッフ一同尽力いたしますので、ガラス越しではない生きものとのふれあいや、ゼロ距離でのエサやり体験を通して声や匂い、力強さを五感で感じ、彼らが持つ可愛い部分だけでなく、攻撃性や凶暴性を含むリアルないのちを知ってもらえたらと思います」
スタッフ一同の熱い言葉に、けっしてウソはない。高知の小さな水族館に、可愛すぎるウソを見に行ってはいかがだろう。