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旅先いい話

「乗る新幹線を間違えた!旅行中のハプニングに絶望する私を、周りの人々が...」(東京都・40代男性)

福田 週人

福田 週人

2021.05.31 21:00
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旅先で電車に乗るのは、不安になるものだ。

見知らぬ土地の見知らぬ鉄道で「乗る電車間違えた!」なんてトラブルに見舞われると、非常に心細くなってしまう。

そんな時、居合わせた乗客や乗務員さんから優しく手を差し伸べられたら、心の底から安堵することだろう。

コロナ禍でなかなか旅行に行けない今、かつての楽しい思い出を振り返ろうとJタウンネットが「旅先でのいい話」を募集したところ、東京都の40代男性K太さん(仮名)から、まさにそんなエピソードが寄せられた。

K太さんからのメールを読んで、みなさんもぜひ、ほっこりしてほしい。

「いいのよ。座ったままでも」

新型コロナウイルスが流行する前、台湾に旅行に行ったというK太さん。台湾を自転車で走ってみようと思い立ち、自転車(ロードバイク)を飛行機で運び、台湾に着いた翌日に台北から台中まで160キロメートル近く走ったという。

そして、自転車で台中に到着した翌日。さすがに疲れていたので自転車で帰る気力はなく、新幹線で台北へと帰ることにしたのだが......。

「駅で慣れない言葉を使いながら、何とかチケットを購入し、いざ乗車。自転車をデッキに立てかけ、さあ席に座ってのんびりするかと思ったところで、50歳くらいの女性が新幹線チケットを見せながら私に話しかけてきました」(K太さん)

一体なんだろうと思って女性が差し出してきたチケットを見たK太さんは、そこで大変なことに気が付いた。

実は、本来K太さんが乗るべきだった新幹線は、一つ前の便の新幹線だったのだ。しかも、その時乗っていた新幹線は、K太さんが下りる予定の駅には停車しない快速新幹線だったという。

台湾の新幹線での「旅先いい話」(画像はイメージ)
台湾の新幹線での「旅先いい話」(画像はイメージ)

間違えて席に座ってしまっていたK太さんに、女性は「いいのよ。この席にすわったままでも」と優しく言ってくれたそう。しかし、その時の車内は満席で、その女性を席から追い出すことになると思ったK太さんは、彼女に謝罪とお礼を告げ、席を立った。

これから一体どうすれば......。K太さんが途方に暮れていると、そこへ車内の切符を点検する車掌さんが。下手に逃げても恥をかくだけだと、K太さんは車掌さんに正直に事情を説明し、お金も払いますと申し出た。

「この新幹線はあなたの行きたい駅には止まらないから...」

「すると、その車掌さんは時刻表をポケットから出して見ながら、『この新幹線はあなたの切符の駅には止まらないから、この駅で降りて乗り換えてください』と説明してくれました。『お金は?』と聞くと、『いいです、気にしないで』と言って行ってしまいました。しかも、その降りる駅の5分前には私のところに来て『次の駅でおりてね』と優しく教えてくれました」

間違えて乗ってしまった新幹線。切符を持っていないK太さんは、次の駅で降りて、と告げられても文句が言えない立場。にも関わらず、その車掌さんはK太さんにとても親切にしてくれ、新幹線を降りた後も、乗り換えのホームを指で示して見送ってくれたという。

画像はイメージ
画像はイメージ

その後、乗り換え駅の車掌さんもK太さんの状況を把握してくれ、「席には座れないけどこれに乗って」と教えてくれたことで、無事に目的駅にたどり着くことができたそうだ。

「海外で失態を犯した私に対して優しく対応してくれて、感謝感謝の国、台湾でした」(K太さん)

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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