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献血にたくさん行くと「感謝状」もらえるって知ってた? 200回協力した「まごころ」のしるしに反響

大久保 歩

大久保 歩

2021.05.30 11:00
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「献血は不要不急の外出にはあたりません」

公式サイトにこう明記し、献血への積極的な協力を呼びかけている日本赤十字社。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、協力人数が大きく不足しているのだ。

そんな中、なんと献血を「200回」達成した人がもらったという記念品が、ツイッターで注目を集めている。

どことなく高級感がある(写真はshin5さん提供)

これは、ツイッターユーザーのshin5さん(@shin5mt)が2021年5月24日 に投稿した写真。

白い表紙に赤十字のマークが印刷された、シンプルかつ高級感のある冊子である。

shin5さんが、日本赤十字社による献血に200回参加した記念としてもらったそう。

卒業証書みたい?(写真はshin5さん提供)

中を開くと、献血するときに提示する「献血カード」と感謝状が収納できるようになっており、なかなかカッコイイ。

記者も大学時代はたまに献血をしていたものの、こんな記念品がもらえるとは全く知らなかった。

27日、投稿者のshin5さんに詳しく話を聞いてみた。

妻と子の輸血に恩返し

200回はすごすぎる!(写真はshin5さん提供)

shin5さんが初めて献血をしたのは、16歳になったとき。献血が可能な最低年齢だ。

それから20年ほど、投薬していた約1年間を除き、献血を続けている。

「普段は月1回、多い時で2回、都内が多いですが、池袋、新宿、渋谷、有楽町、秋葉原によく行っています」(shin5さん)

さらに、shin5さんは「自分ルール」として以下を課している。

・前日から体調を万全にする
・回数にこだわらない
・当日、必要とされている献血(成分献血または全血献血※)にする
・仕事や家庭を優先し、無理のない範囲で行う
・献血のことを誰かに呟く(SNS、同僚、子ども)

いずれも、無理なく献血を続ける上で参考になる。

shin5さんはなぜここまで献血に情熱を傾けているのだろう。

その理由についてshin5さんは、

「過去に妻が双子出産時に輸血をしたこと、こどもが幼いころに手術した際に輸血をしたことがあり、その恩返しの意味合いもあります」

と、教えてくれた。

ところで、もし200回よりさらに多く献血すると、何か他の記念品をもらえるのだろうか?

気になったので、28日、日本赤十字社にも話を聞くことにした。

10回、30回、50回でも記念品が

取材に応じた血液事業本部の広報担当者は、

「日本赤十字社では、継続的に献血のご協力をいただいた方へ感謝の意を表するため、その功労に対して表(顕)彰を行っており、献血者を増加させることを目的としたものではありません」

と、前置きした上で、前述の記念フォルダについて以下のように回答した。

「献血 200 回到達者および以後100 回到達の都度、お渡ししている『感謝状』となります。また、献血の種別に関係なく、お渡ししています。
献血回数については、献血カードまたは献血手帳で確認しています」 (広報担当者)

200回を超えると、感謝状の他に記念品などはあるのだろうか。

「200 回の次は 300 回となり、以後も 100 回ごとに同様の感謝状をお渡しすることとなります」(広報担当者)

他の記念品ではなく、感謝状の冊数が増えていく仕組みだった。

ちなみに、感謝状のデザインは全国共通。200回目を達成した当日ではなく、後日に各地域の血液センターから郵送されるとのこと。

画像はイメージ

200回は先が遠すぎる......という人も、諦めるのはまだ早い。

日本赤十字社では、献血回数が10回、30回、50回に到達した人にも「選択制記念品」を贈呈しているのだ。

フェイスタオルやスタンド付き小皿、箸2膳セットの中から好きなものを選べる。

さらに、70回で銀色の、100回で金色のガラス盃がもらえる。

目に見える記念品は、献血を続けるモチベーションにもなりそうだ。

また、広報担当者は

「日本赤十字社では、諸般の理由で献血にご協力いただけない方におかれましても、日常生活の範囲内で献血の広報や啓発にお力添えをいただいていることから、献血経験の有無や献血回数に関係なく、皆様が大切な協力者であると捉えております」

と、コメントした。

もし献血ができない場合も、SNSに投稿するなど、なんらかの形で協力できるのではないだろうか。




※成分献血...血液中の血しょうや血小板のみを採取する。60〜90分ほどかかるが、身体への負担が小さい。
全血献血...すべての血液成分を献血する。400ミリリットル献血と200ミリリットル献血がある。

 (参考:岡山県赤十字血液センター公式サイト

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