どこに繋がってるんだろう? 大分・保戸島にある階段たちが、迷宮みたいでワクワクする
路地裏やせまい脇道などを通った時に、「一体どこに繋がっているんだろう」というような階段を見かけたことがある人も多いのではないだろうか。
段ごとに高さや幅がバラバラだったり、思わぬところから始まっていたり......。そんな階段を見ると、「ここ、登れるんだ」と妙に興味を惹かれるという人もいるかもしれない。
例えば、こちらの階段なんかはどうだろう。
どこかの路地裏。手前の階段を上ると、その先にはまた階段が。しかも一つだけではなく、三方向に階段が伸びている。
左と右の階段は縁石や手すりが設置されていて、まだしっかりとした作りに見える。一方、真ん中の階段は段差も幅もバラバラで、手すりもない。
この他にも......。
電信柱の向こう側には、建物の壁に沿うように設置され、建物の屋上部分に登れるようになっている小さな階段が。なんだか迷路のような雰囲気だ。
こちらの階段に対し、ツイッター上では、
「こういう所見ててワクワクしてきますね!行きたい!」
「不思議な世界感でてる」
「1枚目の真ん中の階段の扉ってゲーム終了後に手に入るカギで開けるとちょっとした良い武器とか手に入ったりしますか?」
「迷い込みたい迷宮階段」
といった声が寄せられている。
話題になっているのは、福岡県在住のツイッターユーザーのかめ(@kame__0877)さんが2021年4月26日に投稿した写真。
Jタウンネット記者は5月8日、投稿者のかめさんを取材した。
夢の中のような非日常感
普段は趣味で商店街や階段を巡っては写真を撮影しているというかめさん。不思議な階段の写真は、以前、大分県津久見市の保戸島を訪れた際のものだという。豊後水道に浮かぶ、小さな島だ。
「階段の写真は趣味でよく撮影していて、特に北九州や長崎は階段が多いのでよく行って歩き回っています。
(保戸島を訪れたのは)今回が初めてですが、以前より階段・路地が沢山あると聞いてずっと憧れていました」(かめさん)
と島を訪れた経緯を述べた。
投稿で「いい階段」とコメントしているが、特にどのあたりに「よさ」を感じたのだろう。かめさんに聞いてみると、
「ひとつひとつの階段を登りたくなるようなワクワク感がいいです。どこに繋がっているかわからない階段、小さいドアなど情報量が多い所も好きです」
と教えてくれた。たしかにこうして小さな階段や扉などを見ていると、妙に冒険心がくすぐられる。
写真にあるような「階段」の魅力について、改めてかめさんに聞いてみると、
「平地に住んでいるので、階段がたくさんある町は歩いていると夢の中に入り込んだような非日常を味わえるところが魅力です」
とのこと。
今回の投稿には、1万以上のリツイートと8万6000件以上のいいね(10日昼現在)が寄せられるなど、注目されている。これらの反響についてかめさんは、
「自分が好きな景色を好きと言ってくれる方が沢山いて嬉しかったです。街歩きが好きな方だけでなくアニメ、映画など色々な趣味の方達から反響があって驚きました」
とコメントした。