バランを切って「バラン」を作った猛者現る 繊細な手技を用いたダジャレに大反響
よく目にするが、正式名称を知らないものというのは意外にたくさんある。
たとえば、食パンの袋を閉じるときに使うプラスチックの留め具。実はそのまま「バッグ・クロージャー」という。
では、弁当やお寿司のパックによく入っている、葉っぱのようなギザギザは?
正解は、「バラン」。
この「バラン」を切って作った切り絵が今、ツイッターで反響を呼んでいる。
これは、あるツイッターユーザーが2021年4月24日に投稿したもの。
バランを切って作られた切り絵である。そこに描かれているのは、「部下になれ」という文字と、それから......?
Jタウンネット記者は26日、この投稿者に詳細を聞いた。
「バランバランやないですか」
バランに描かれているのは、大人気RPG「ドラゴンクエスト」の世界観を基にした漫画・アニメ作品「DRAGON QUEST ―ダイの大冒険-」(20年10月開始のアニメがテレビ東京系列で放送中)に登場するキャラクター「バラン」。
バランに「バラン」......。かなり手の込んだダジャレというわけだ。
投稿者によると「部下になれ」とは、バランが主人公・ダイに向かって言ったセリフ(単行本9巻に収録)。
また、バランの顔は、単行本10巻の背表紙を真似したそうだ。
もしかして、この切り絵のためにお寿司か何かを購入したのだろうか?
投稿者は、
「アニメのバラン編の放送に間に合うようにスーパーの生活用品コーナーであらかじめ購入しました」
と、教えてくれた。「バラン」単体で売っていたようだ。
バランを材料に、「竜騎将(りゅうきしょう)」と呼ばれるキャラクター・バランを表現した切り絵。こだわった点はどこだろう。
「ネタ切り絵とはいえ辛い過去や運命を持つキャラなのであまり明るくならないよう抜き部分を少なめにして影を感じるようにバランスを取ってます。
文字はできるだけ鋭く剣をイメージして細めにしてます」(投稿者)
投稿者は今回のバランの他にも、黒い画用紙を切ってステンドグラスをイメージしたものなど、複数の切り絵作品を投稿している。
切り絵については、「正直いつから本格化したのか覚えていません」としつつ、「少なくとも10年はやっていると思います」と、答えた。バランを材料に使ったのは今回が初めてだったと言う。
今回の作品に、リプライ欄では
「凄い再現力ですね」
「弁当に使うと面白そう」
「竜騎衆のお弁当にこれが入ってるんだろうか」
「今朝、アニメで見掛けたので、見てて嬉しくなりました」
「バランバランやないですか」
などの声が集まり、盛り上がっている。