石田三成陣地跡で「Free Wi-Fiつかえます」 ギャップが凄すぎる立て看板に反響「当時もあれば勝てたのに」
1600年、徳川家康を総大将とした東軍と、毛利輝元を総大将にした西軍が戦った「関ケ原の戦い」。
宇喜多秀家や黒田長政など歴史の授業や大河ドラマでも馴染みある武将が多数参加していたが、中でも特に有名なのが、豊臣政権を支えていた西軍の石田三成ではないだろうか。
そんな誰もが知る石田三成の陣地跡に、現在、あるものが飛んでいるとツイッターで話題となっている。
この画像は2021年4月12日、あるツイッターユーザーが
「えっ???今時の石田三成陣地ってWi-Fi使えるの????」
とコメントを添えて投稿したもの。映っているのは
「Free Wi-Fi つかえます」
という看板だ。
そう、関ケ原の戦いで石田三成が指揮をとっていた場所とされる「笹尾山石田三成陣地」に飛んでいたのは、現代人の必需品ともいえる「Wi-Fi」だったのだ。なんとも最先端である。
13日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者によると、この写真は12日に撮影したもの。
この看板を発見したときの感想を
「石田三成の陣地にWi-Fiが繋がってるのは、とてもシュールだなぁ。もしこの令和の時代に関ヶ原の戦いがあったらWi-Fiは絶対必要なのかも知れないw」
とコメントしていた。
Wi-Fiは徳川陣地にも...
この衝撃的(?)な事実に、ツイッターでも
「殿流石でございます...!」
「Wi-Fiがあれば東軍に勝てたのに」
「戦には情報が不可欠なので、Wi-Fiは必須!」
「Wi-Fi無いと月後半で通信制限かかってる武将に情報伝達が上手くいかないからね~」
「当時はテザリングしてくれる武将にみんな群がったものよ」
「グループLINE使えば連携も取りやすいでしょうしね」
とちょっとした大喜利合戦が繰り広げられている。
そこでもっと詳しく調べてみたところ、関ケ原町のウェブサイトによれば、この「笹尾山石田三成陣地(頂上部)」だけではなく、「徳川家康最後陣地(陣場野公園)」でも同じく「Sekigahara FREE Wi-Fi」は使えるとのこと。
どうやら、西軍だけに便利なわけではないらしい。
ではいったいなぜこのWi-Fiを整備したのか。
Jタウンネット記者は15日、関ケ原町地域振興課(岐阜県)を取材した。
担当者によれば、石田三成陣地のWi-Fiは20年度に整備されたもの。特に利用者からの要望があったというわけではないが、
「観光地としての利便性を高めるために、町で整備しました」
とのことだった。確かに、地図などを見ることも多いだろうし、無料Wi-Fiが使えると観光の際はとても有り難いだろう。
ちなみにこの「Sekigahara FREE Wi-Fi」は2015年度から順次整備を進めているもので、関ヶ原駅前観光交流館や岐阜関ケ原古戦場記念館、関ケ原町歴史民俗学習館でも使用できる。
当時はもちろんWi-Fiどころか通信機器もなかったわけだが、もし関ケ原の戦いのときにWi-Fiがあったら......歴史は変わっていたのかもしれない。そんな楽しい想像を膨らますことができる投稿だった。