ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
ふるさと納税
グルメ
地元の話題
地域差・ランキング
PR

【鳥取県・湯梨浜町】わたしが湯梨浜で暮らし続けていきたい理由

お知らせ

全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「なぜ、ここにクイズがあるでしょうか?」 水族館の端っこに貼られた謎のクイズに反響「深い!」「センスある」

井上 慧果

井上 慧果

2021.04.14 06:00
0

北海道小樽市の大自然の中にある「おたる水族館」。

その館内に、ひっそりと掲示されている貼り紙がツイッターで話題となっている。

2021年4月6日、ツイッターユーザーのカワセミ(@Kawasemi8159)さんが投稿したのは、水族館内で発見した

「♪ク~イズ
クイズ♪」

という貼り紙。そこには

「なぜここにクイズがあるでしょうか?
① 貼る場所を間違えた
② まぼろし
③ 大切な事を伝えたい」

という三択が。

正解はまぼろし......ではなく「大切な事を伝えたい」。

このおたる水族館が伝えたいことというのが「凄く良い」と話題になっている。

ク~イズクイズ(画像はカワセミ@Kawasemi8159さん提供)
ク~イズクイズ(画像はカワセミ@Kawasemi8159さん提供)
「このクイズを見つけたように、水槽の中や生きものは、色んな角度から、何度も何度も、みてください。『こんなものだろう。』と決めつけると、発見はそこで終わってしまいます」

確かに、これは水族館を見学するにあたり、とても「大切な事」だ。

12日、Jタウンネット記者が投稿者のカワセミさんを取材したところ、この写真は2日に撮影したもの。カワセミさんは発見時の状況を

「水槽が壁に窪んでいるので見ようと覗き込んだら上に貼ってあるのを偶然見つけた次第です」

と説明する。詳しい場所は覚えていないとのことだが、「色んな角度から、何度も何度も」見ていれば見つけられるようだ。

他にもおたる水族館には、面白い説明書きがたくさん掲示されているそうで。それを読むのも楽しみの一つだそう。しかし、その中でも特にカワセミさんは

「ただ面白いだけではなく水族館が学術施設であることを教えてくれた」

との理由で、この貼り紙に、一番心を揺さぶられたとしていた。

「水槽の中は見れば見るほど新しい発見がある」

この貼り紙に対しては、ツイッターでも

「ふ......深い!」
「展示する側の思いが伝わりますね!
興味を持って見れば、幾らでも楽しめる」
「伝え方にとてもセンスがありますね」
「目立たない貼り紙だからこそ良い」
「こういう発想が出来るのが羨ましいぞ」

といった反応が寄せられている。

おたる水族館では、どういった経緯でこの貼り紙が作成されたのか。

Jタウンネット記者は12日、おたる水族館を取材し、このクイズを制作したという飼育部の担当者に話を聞いた。

今回話題となったクイズは

「実は3年ほど前から貼っています」

と話す担当者。掲示場所は、投稿者のカワセミさんが言っていたように水槽の近くであるが、

「目につきやすい場所ではなく、少し見づらい場所(水槽の上部で大人の目線より高い場所、足元から2メートルくらいの高さ)に貼っています」

とのこと。

よく見ないと見つけられない?(画像はカワセミ@Kawasemi8159さん提供)
よく見ないと見つけられない?(画像はカワセミ@Kawasemi8159さん提供)

おたる水族館では、今回話題になったものだけではなく、様々な部署のスタッフで協力し、アイデアを出し合いながら常に館内に50問程度の「♪ク~イズクイズ♪」を掲示しているとのこと。これまでに200問以上作っているという。

そんな中で、この「大切な事を伝えたい」クイズを制作した経緯を尋ねると担当者は

「水族館の水槽の中はみればみるほど新しい発見があると考えていますが、来館者の多くの方は水槽を少しみると『ふーん』という感じで次の水槽に行かれます。

その様子を見ていて、これはもったいないなー、見れば見るほど色々な発見があることに気づいてほしいなー、そして『おお!』と驚いてほしいなーという思いから考えました」

と語る。

「見つけた時の説得力が増すのではないかと考え、わざと見づらい場所に貼ってみました」

ともしていた。

今回、この貼り紙が話題となったことについて、担当者は

「このクイズは、ク~イズクイズの解説を作り始めた初期のものなので3年ほどたった今、こうして注目されることは正直『え!?いまごろ!?笑』というのが率直な感想です。

でも、来館者にもっと『新しい発見をして驚いてもらいたい」と考えて作ったこのクイズが、こうやって話題にしてもらえて今度は作った本人を別の角度から驚かせてくれているのは嬉しいです」

と話す。また、今はこの水槽の担当をしていないということだったが、

「担当が変わった後もこの解説を維持してくれているスタッフと、これをツイッターで紹介してくれた方に感謝の気持ちしかないですね」

との思いも明かした。

皆さんもおたる水族館を訪れた際はこのクイズを探しつつも、ぜひ、水槽一つ一つをじっくりとさまざまな角度から見て、楽しんでみてほしい。

PAGETOP