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自分でもびっくり? DNA検査の結果「オス」だと思われていたメンフクロウが...「今朝卵を産みました」

井上 慧果

井上 慧果

2021.04.07 17:00
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山口県東南部の周南市にある徳山動物園。

旧徳山市の市制25周年を記念して1960年に開園して以来、「まちなか動物園」として動物たちを間近で観察できる市のランドマークとして広く愛されている。

そんな徳山動物園で飼育されているメンフクロウについて、衝撃的な事実が発覚した。2021年4月4日、園の公式ツイッターに投稿され、話題になっている。

検査ではオスだとされていたメンフクロウの「アイ」が卵を産んでいた――。

つまり、メスだったのだ。投稿に「#飼育員どよめく」とあるが、写真のアイちゃんも驚いているかのような表情で卵を見つめている。

この投稿に対しては、

「私が産んだのか!って顔してて可愛い」
「ご本人が一番驚いていらっしゃる?」
「フクロウでも言葉を失う事があるんだなぁ...」
「どちらでも対応可能な名前で良かったw」
「オスメス見分けるの難しいんだね」

といった反応がリプライ等で寄せられている。

DNA検査の結果「オス」と判断されたが...

Jタウンネット記者は7日、アイちゃんの産卵について、徳山動物園に詳しい話を聞いた。

取材に応じてくれた担当者によれば、卵が発見されたのは4日の朝。アイちゃんは一羽で飼育されており、卵は無精卵だったという。

メンフクロウは外見でオスメスの区別をすることが難しいため、血液を採取したDNA検査を行い、判断するそう。それにより、20年11月にアイちゃんは「オス」だと結果が出た。

とはいえ、血液を使った検査を用いても性別の判断が困難であることに変わりはないそうで、担当者は

「この検査はヒトやチンパンジー、ニワトリやマウスといった遺伝子の配列が分かっている生物、またそれに遺伝子の配列が近いほど正確な結果が分かります。しかし、メンフクロウはそこから遠い配列をしているので検査が難しいのです」

と話す。

卵を見つめるアイちゃん(画像は周南市徳山動物園公式ツイッターより)
卵を見つめるアイちゃん(画像は周南市徳山動物園公式ツイッターより)

しかし、今回卵を産んだことで、アイちゃんが確実にメスのメンフクロウであることが分かった。

オスとしてアイちゃんを育ててきた飼育員の皆さんは、投稿にあるようにとても驚いたが、一方で検査が難しいことも知っていたため、「こういうこともあるだろうな」という思いもあったそう。

また、話題となった写真でアイちゃんは何をしているのか尋ねると、担当者は

「卵を見つめているところではありますが、卵を見て『なんじゃこりゃ!』とびっくりしていたかどうかまでは分かりません」

としていた。

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