「恥の多いライフを送ってきました」 ラノベすぎる「人間失格」の帯に「嘘は言ってない」の声
「太宰先生も苦笑い」

取材に応じたパナソニーさんによると、なんとこの帯は、自らIllustratorで作成したものだそう。
詳しくは語らなかったが、かつてないユニークなアイデアである。
大きな声では言えないが、記者も実際の商品と思い「出版社に取材しようと思います」と編集長に相談してしまった。危ないところだった......。
この帯に対する反応として、「こんな売り方をするなんてガッカリした」など、実際に販売されているものと思い込み動揺する声の他、
「太宰先生も苦笑いしてらっしゃるに違いない」
「内容とのギャップがすごすぎてコーヒー吹きそうになった」
「帯も時代に合わせてるんですねww」
など、内容は合っているからこそ、笑いを誘われた人もかなりいたようだ。
過去、実際に販売された「人間失格」の帯や表紙には、様々なバリエーションがある。
たとえば、簡素な無地の帯に「太宰文學の最高傑作」と太字で書かれたものや、映画版で主人公を演じた生田斗真さんや、「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰役を演じた小栗旬さんが大きく映っているもの。漫画家の小畑健さんがイラストを手掛けたものもあった。
まさに、あらゆる角度から売ろうとする出版社の気概が感じられる。
そんな「人間失格」だからこそ、「こんな帯もあり得るかも...」と動揺してしまった人もいるのだろう。
パナソニーさんが作った帯はもちろん、実際の書店に並んでいるわけではない。でも、もしかしたらいつの日か、「人間失格」がラノベ風に宣伝される日も来るかもしれない......?