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水道水を「そのまま」使う人は6割弱しかいないらしい

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2021.02.19 06:00
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沿岸部ほど水道水派が多く、都市部ほど...

回答として用意した選択肢は、

(1)「水は買う(水道水は使わない)」
(2)「水は買わないが、水道水はそのまま使わない(浄水器、煮沸など)」
(3)「水は買わないし、水道水をそのまま使う」

の3つ。全国の結果を見ると、(1)の「買う」派が17.6%、(2)の「浄水器などを利用する」派が、25.7%、(3)の「水道水をそのまま使う」派が56.7%に。

「買う」派は2割弱で、8割の読者が水道水を料理や飲用に使っていることがわかった。

では、その中でも「水道水」の使用率が高い地域は、どこなのだろうか。地域ごとの結果を見ていただこう。

town20210218211833.jpg

こちらは、都道府県ごとに「水道水」を使っている人の割合((2)と(3)を足したもの)を出し、色分けした地図である。

北海道や東北、北陸、中国地方を中心に、濃いブルーとなっている。これらは、9割以上の人が、調理や飲水用に水道水を使っている地域だ。

北から順に、北海道(90.3%)、岩手(91.6%)、宮城(95.8%)、山形(100%)、福島(95%)、群馬(100%)、新潟(90.7%)、富山(96%)、石川(93.3%)、福井(93.7%)、山梨(100%)、岐阜(97%)、静岡(91.2%)、鳥取(100%)、広島(97%)、山口(94.1%)、愛媛(100%)、高知(100%)、佐賀(100%)、熊本(90.3%)。

沿岸地域(九州地方除く)で、水道水派のパーセンテージが非常に高い。一言でいうならば、都市部でないほど、家の水道をよく使っているようだ。それは、水が綺麗だからだろうか...?

興味深いデータがある。それは15年4月21日、「水」の安全性や選び方、活用方法を考え直すことを目的とする「水を考えるプロジェクト」が公表した「全国47都道府県 水についての意識実態調査」(全国の10代から60代の男女4700名を対象)だ。

その中にある「地元県民がおいしいと思う水ランキング」では、1位に熊本、鳥取、富山がならび、4位に青森、石川という結果がでている。また地元の水への満足度調査では、1位が富山、2位に青森、熊本とならび、4位に鳥取という結果に。

いずれも、水道水の使用率が90%台の地域と重なっている。地元の水が美味しい!満足している!と思う地域の人ほど、水道水派なのだろうか。

続けて80%台の地域は、下記の通り。

青森(89.3%)、秋田(85.7%)、茨城(80.6%)、神奈川(88.5%)、長野(88.2%)、愛知(84.8%)、三重(86.7%)、京都(81.1%)、大阪(80.7%)、兵庫(88%)、島根(87.5%)、岡山(86.6%)、徳島(85.7%)、香川(83.3%)、大分(87.5%)

また70%台は、

栃木(77.8%)、埼玉(78.5%)、千葉(72.7%)、東京(78.9%)、滋賀(70.0%)、福岡(77.1%)、長崎(71.4%)、宮崎(70%)、鹿児島(78.6%)

という結果に。首都圏では、おおよそ4人に1人が、水道水ではなくミネラルウォーターなどで、ご飯を炊き、飲水しているという結果に。また滋賀県では首都圏より高い割合で人々が「水」を購入するというのも趣深い。思わず「琵琶湖の水は...?」とツッコミを入れてしまった。

最後になるが、水道水の割合が70%未満だった地域は、奈良(68.2%)、和歌山(55.6%)、沖縄(54.5%)の3つの地域だった。

最下位になってしまった沖縄の水道水について、那覇市の上下水道局のウェブサイトを見ると、こんな記載があった。

「日本の全表土の3分の1(平地の大部分)は火成岩土壌でできていますので、カルシウムが少なく水はほとんどが軟水となります。
沖縄本島は、中・南部の地域が石灰岩層から形成されていますので、その影響を受けた井戸水や地下水は硬水になり、硬度が高くなっています」

話の水道水は、西原浄水場と北谷浄水場から送水されている。西原浄水場の水源は、北部のダムと河川。北谷浄水場は、中北部のダムと河川に加え、地下水を主な水源としているという。

そのため、北谷浄水場から送られる水は、西原浄水場の水と比べて硬度が高くなっていたそうだ。

沖縄県で水道水を使う人の割合が最低だったのには、こういった事情も、関係しているのかもしれない。

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