これなら失敗知らず...? キャンプの達人による「飯盒炊飯」の方法が天才的だった
大自然の中でゆったり過ごすキャンプが、相変わらず人気だ。
オートキャンプ(車を使ったキャンプ)を家族で楽しみたいというビギナーも続々と増えている。一人で行う「ソロキャンプ」にハマっているという人もけっこういるそうだ。
キャンプの楽しみの一つは食事だろう。日本人にとって、食事の基本はやはりご飯だ。携帯用炊飯器である飯盒(はんごう)は、やはり必携品の一つかもしれない。
そんなキャンプでのご飯について、2020年12月28日に投稿された次のようなツイートが、いま注目を集めている。
写真は「飯盒でごはん炊いてる」様子らしい。だが、ちょっと待ってほしい。飯盒といえば、お米を2合か3合、計って入れ、水を入れ、火にかけて、始めちょろちょろ中ぱっぱと、じっくり炊くのではないか。
しかし写真を見ると、飯盒の中に入れられているのは......パックごはん?
かとすん(@katosun_pom)さんが投稿したこのツイートには、4万7000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(2021年1月7日夕現在)。
ツイッターには、こんな声が寄せられている。
「便利な世の中よのぅ...」
「ほぉー! 3人分炊けるんですね」
「炊いてるんじゃなく温めてる。かな」
「ごはん温めますか?」
「これはナイスアイデア♪」
「飯盒開けたらサトウのごはん」
ツイッターユーザーからは、「合ってる...うん、合ってる...」などといった感想が続々と届いている。
Jタウンネット記者は、投稿者のかとすんさんに詳しい話を聞いた。
飯盒でパックご飯は、自然な成り行き
「飯盒でパックごはんを温めるという方法は、いつ頃から試されていますか?」と聞くと、かとすんさんはこう答えた。
「本格的にアウトドアをやり始めた3年くらい前からです。最初はキャンプではなく、登山の限られた装備の中でご飯を温めるにはどうしたらいいかと考えて思い付きました。
アウトドアに慣れてきていかに楽するかを追求した自然な成り行きでしたが、そういうことをしない人たちとっては、物珍しく見えたのだと思います。パックご飯が電子レンジ調理するものだという先入観があったのでしょうね」
たしかに、パックご飯といえば、レンジでチンと思い込んでいた人にとっては、新鮮な方法だったかもしれない。
パックご飯のパッケージなどにはレンジだけでなく、熱湯での調理方法も記載してあるが、時間がかかるので試したことがない人も多いのだろう。
「自衛隊の飯盒もパックご飯やレトルト食品を湯煎するために形状が変更された経緯があるという豆知識を提供してくださった方もいました。やはりその道のプロも思い付いていたかーと感心しました」
とかすとんさん。
ところで、アウトドアの達人・かとすんさんは、他にも何か試していることがあるのだろうか?
「水と反応して加熱するヒートパックの利用です。 今回もおかずにする缶詰めはヒートパックで温めていますし、ソロキャンの時はパックご飯とカレーなどを同時に温めてヒートパックひとつで完結するようにしています」
ヒートパック(発熱剤が入った袋で、中に入れたものを加熱できる)がメインで、飯盒で湯煎がサブ、というのが、達人・かとすんさんのおすすめだという。キャンプビギナーのJタウンネット記者は、ぜひ試してみたいと思った。