君って空飛べたんだっけ...? 思わず目を疑いそうになるペンギンの姿に反響
ペンギンが空を飛んでいる...?
思わず目を疑ってしまう写真が、ツイッターで話題を呼んでいる。
こちらはツイッターユーザーの空白寺さんが2021年1月4日に投稿した写真だ。草木やビル群を背景に、ペンギンが「フリッパー」(ヒレ)を広げている。この光景に
「池袋のペンギン、たしかに空を飛んでますね」
と呟く投稿者。
でもペンギンって空を飛べないはずでは...?
どうやって撮影したの...?
そう、もちろんペンギンは空を飛べない。
こちらの写真は「サンシャイン水族館」(東京・池袋)の「天空のペンギン」コーナーで撮影されたもの。17年7月にリニューアルされた屋外エリアにあるこのコーナーでは、水槽の中で泳ぐペンギンの姿と都会の風景が絶妙なカタチでマッチし、まるで空を飛んでいるかのように見えるのだ。その姿は、これまでも数々のメディアで取り上げられてきた。
ただ今回話題になった写真には、水槽の板や水面に立つ波が映りこんでおらず、本当にペンギンが空中にいるようだ。この写真を見た他のユーザーからは、ツイッターに
「空を泳いでいるのか 海中を飛んでいるのか」
「うわぁーーーすごいイイ...!」
「ずっと見てても飽きないし、とても可愛いので好き」
といった反応が寄せられている。
Jタウンネット編集部は1月7日、投稿者の空白寺さんに詳しい話を聞いてみた。
空飛ぶペンギンの写真を撮影したのは、20年12月29日の15時半頃。NIKONの一眼レフカメラとミラーレスカメラを使ったという。
写真は、どのように撮ったのだろうか。空白寺さんは、
「空を飛んでいるように見える写真が撮りたかったのでビルや植物が背景に写る場所を選び、水面が画面に入らないように撮影しました。
これだけなら簡単なのですが、問題は水槽のアクリル板がアーチ状になっていることでした」
と説明する。ペンギンが泳ぐ水槽の板がアーチ状になっていたため、そのまま撮影すると曲がった板の影響でペンギンと背景が歪曲してしまい「綺麗」に写らなかったという。
「アクリル越しの被写体をくっきり鮮明に写すためにはカメラレンズをアクリル板に対しなるべく直角にする必要があります。
つまりペンギンと背景をフレームに収めつつ、アクリル板によるゆがみを最小限に抑える角度でシャッターを切る...これらの条件をクリアするのは大変でした」(空白寺さん)
またペンギンが空白寺さんの思い通りに泳いでくれることも少なく、新型コロナウイルスの関係で水槽に近づくことができなかったという。さらに他の利用客の邪魔にならないよう撮影することは「なかなか難易度が高かった」とも。
試行錯誤を重ね、撮ることができた写真の数々。写真に対する感想を聞いてみると
「苦労したぶん想定した写真が撮れたときはうれしかったですが、正直理想にはまだ程遠いので水槽に近づけるようになったら再チャレンジしたいです」(空白寺さん)
とした。