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徳島名物「金ちゃんヌードル」を日清カップヌードルと徹底的に比較してみた

オサーン

オサーン

2020.11.08 11:00

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第四十二回 「金ちゃんヌードル」と「カップヌードル」を比較 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第四十二回目です。今回は徳島製粉のロングセラー商品、「金ちゃんヌードル」を、日清食品の「カップヌードル」と食べ比べていきます。

金ちゃんヌードル3品をカップヌードルと食べ比べ
金ちゃんヌードル3品をカップヌードルと食べ比べ

「金ちゃんヌードル」は1973年発売のロングセラー商品

「金ちゃんヌードル」は、1973年発売のロングセラー商品です。

世界初のカップ麺「カップヌードル」の発売が1971年、タテ型カップ麺の定番「カップスター」の発売が1975年だと考えれば、「金ちゃんヌードル」がいかに歴史のあるカップ麺かがわかるかと思います。

「金ちゃん」の名称は、徳島製粉が製造していた「鳴門金鶴」という小麦粉に由来しています。

徳島製粉の販売網が西日本、特に四国四県や静岡県、沖縄県などに偏っていたことから、それらの県では知名度が高い一方、それ以外の地域では知る人ぞ知る存在という扱いに留まってきました。

しかし最近は販売網の拡充やネット情報の広まりもあり、金ちゃんヌードルは多くの地域で見かける商品となりました。スーパーが開催するご当地食品フェアでも四国や徳島の定番商品となっています。

内容物を確認

二重構造のプラスチック容器とフタ
二重構造のプラスチック容器とフタ

カップヌードルは麺と一緒にスープ粉末やかやくが裸で入っていますが、3種類の金ちゃんヌードルはすべて、粉末スープとかやくの2つの別添袋が入っていて、昔懐かしさを漂わせています。

そして特徴的なのが容器で、プラスチック製の二重構造容器とフタが付いています。このタイプは昔だともっとあったようですが、最近は紙やポリスチレンの容器に置き換わっています。

ペヤングの容器が比較的最近まで同じような形で残っていたのは記憶に新しいところではないでしょうか。

カップヌードルより醤油ラーメン色を色濃く残す

まずは「金ちゃんヌードル」と「カップヌードル」の醤油味を比較します。どちらもシリーズ発売開始から続く看板商品です。

金ちゃんヌードル(左)とカップヌードル(右)のお湯を入れる前の状態
金ちゃんヌードル(左)とカップヌードル(右)のお湯を入れる前の状態

両者、エビやたまご、ネギなど共通の具が入っていますが、カップヌードルの具の量が多く、色も鮮やかです。比べてしまうと金ちゃんヌードルはだいぶ地味で、カップヌードルの謎肉に対し、チップ状の豚肉が入っています。

具のボリュームはカップヌードルが勝る一方、麺量は金ちゃんヌードルの方が多く、価格も安価。スペック上は決して引けを取っていません。

スープが見える金ちゃんヌードル(左)とスープが見えないカップヌードル(右)
スープが見える金ちゃんヌードル(左)とスープが見えないカップヌードル(右)

カップヌードルの麺はスープをよく吸い、ジャンキーな風味の油揚げ麺とスパイシーな醤油味のスープに一体感が生まれているのが大きな特徴となっています。スープがほとんど残らない、スープと一体化した麺と、謎肉やエビなどボリュームある具の組み合わせこそがカップヌードルでしょう。

一方、金ちゃんヌードルの魅力は、醤油ラーメンらしさを色濃く残していること。商品名はヌードルですが、麺と合わせてもきちんとスープが残ります。豚肉の旨味に加え、ほのかに椎茸が香り、和風感も醸し出していました。カップ麺草創期の味わいを現在も楽しめるのが大きな魅力です。

カレー味にも大きな違いが!

続いて、「金ちゃんヌードルカレー」と「カップヌードルカレー」。カレー味を比較します。金ちゃんヌードルのカレー味は2014年登場。カップヌードルカレーは1973年にシリーズ第3弾して登場しています。ちなみに第2弾商品は天そばでした。

金ちゃんヌードルカレー(左)とカップヌードルカレー(右)スープ粉末の色がだいぶ違う
金ちゃんヌードルカレー(左)とカップヌードルカレー(右)スープ粉末の色がだいぶ違う

どちらにもポテトがたくさん入っていますが、カットの大きさに大きな違いがあります。また、スープ粉末の色がまったく違っており、金ちゃんヌードルカレーはちょっと薄い色をしています。

金ちゃんヌードルカレーの方がやや安価。内容量はカップヌードルの方が重いですが、麺量は金ちゃんヌードルカレーが上回っています。

金ちゃんヌードルカレー(左)とカップヌードルカレー(右)
金ちゃんヌードルカレー(左)とカップヌードルカレー(右)

醤油味と同じように、カップヌードルの麺はスープをよく吸うので、スープの量が少ないのに対し、金ちゃんヌードルはスープがたくさん残っています。また、とろみに大きな違いがあり、金ちゃんヌードルのスープはさらっとしていました。

カップヌードルは強いとろみにプラスして、玉ねぎの風味が強い濃厚なカレースープ。金ちゃんヌードルはあっさりめで、ベースの豚の旨味もほのかに感じられます。

カップヌードルはカレー感が強いのに対し、金ちゃんヌードルはラーメン感が強いという違いが見られました。奇をてらわないカレーラーメンという印象です。

塩味比較は異種格闘技戦の様相

最後に「金ちゃんヌードルしお」と「カップヌードルしお」を比較します。金ちゃんヌードルのしお味は2014年に発売。カップヌードルしおは2004年に発売で、カップヌードルのレギュラー商品としては比較的新しい存在です。

カップヌードルしおは、オリーブオイルを効かせた塩ラーメンとしてはかなりの変化球なので、比較対象としてはあまり相応しくないかもしれません。

エビが入っている金ちゃんヌードルしお(左)と白い謎肉が目立つカップヌードルしお(右)
エビが入っている金ちゃんヌードルしお(左)と白い謎肉が目立つカップヌードルしお(右)

醤油味やカレー味は、入っている具が近かったのですが、塩味はまったく異なっており、金ちゃんヌードルはエビ、カップヌードルは白い謎肉やポテトが目立っています。またカップヌードルにはオイルの袋が別添されています。

具のボリュームは明らかにカップヌードルが勝りますが、金ちゃんヌードルの方が安価で麺量も多いです。

金ちゃんヌードルしお(左)とカップヌードルしお(右)
金ちゃんヌードルしお(左)とカップヌードルしお(右)

金ちゃんヌードルは豚鶏ベースに野菜の甘みが感じられる正統派な塩味スープ。カップヌードルはハーブ系の風味が強く、スモークオリーブ風オイルが香る洋風の塩味で、両者まったく毛色の違う味となっています。

金ちゃんヌードルの具は、エビやキャベツ、たまごが多めに入っていますが、カップヌードルの白い謎肉、ポテト、たまごの量はさらに多く、具のボリュームは差がありました。

「金ちゃん」ならではの魅力とは

金ちゃんヌードルはカップヌードルに比べると具のボリュームは逆立ちしても勝てないくらいの差がありましたが、安価且つ麺量の多さでは勝っています。

発売開始以来、進化を続けてきたカップヌードルに対し、金ちゃんヌードルは容器の構造を含め、カップ麺草創期の昔懐かしい姿を留めていることが、安定した人気を獲得している大きな理由ではないでしょうか。

カレー味や塩味は比較的最近発売された商品ですが、それでも昔懐かしさを感じられる味わいです。

金ちゃんヌードルは、以前からの西日本はもちろん、最近は全国的に見かけることが多くなってきました。もし見かけた場合は、カップヌードルとはひと味もふた味も違う、ノスタルジックな一杯を味わってみてはいかがでしょうか。特に醤油味をおすすめしたいです。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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