「あなたは何度『推し』に逢えるだろうか」 チケ当選祈願にお守りまで...オタ活を全力で応援してくれる神社があった
実際にジャニーズも訪れていた
しかし、福徳神社ではなぜ「鑑賞券の当選」のお守りや祈願を実施しているのだろうか。
Jタウンネットは10月5日、福徳神社の神主に詳しい話を聞いた。
神主によれば、かつて福徳神社では、宝くじの前身・富籤を境内で興行していたことから、宝くじの高額当選を祈願する参拝客が多かった。
また、福徳神社は五街道の起点である日本橋にある。これらの理由から、金運・宝くじ等の当選を祈願する「富籤守り」と、旅の安全を祈る「旅守り」を2014年から販売し始めたという。
もともとオタ活用ではなかった2つのお守りに「あなたは何度『推し』に逢えるだろうか」というキャッチコピーをつけたのは20年7月。鑑賞券当選祈願は、それより半年ほど前の2月に始めた。
なぜ急に鑑賞券の当選にフォーカスを当て始めたのか――神主はその理由を、次のように話す。
「福徳神社には、宝くじを入れると当選する『宝袋』という縁起物の袋があります。その中に、ある参拝客がミュージシャンの抽選はがきを入れ、『当たりました』という話を聞き、そういう使い方もあるんだなと思っていました。
すると、宝くじの当選とかけたのか、絵馬に『ライブや公演に行けますように』と書かれることが、だんだん多くなりました。ある参拝客からは『チケットが当選しますようにとお参りできますか』と相談され、できますよと出しました」
また、福徳神社にはアイドルグループ・SixTONESの京本大我さんが、雑誌の撮影で訪れたことも。その影響で、神社には京本さんのファンも訪れているようだ。
神主によると、それまでの参拝客は宝くじ当選を祈願する人がメインだったが、19年ごろから鑑賞券当選を祈願する人が徐々に増え始めた。それぞれのファンのSNSやブログなどで、神社の存在が広まっていると考えられる。
神主はお守りや当選祈願が話題になっていることについて、
「注目していただくのは大変ありがたいと思います。いろいろなご意見の方もいらっしゃると思いますが、こういうお守りがあると気づいて『落ち着いたらライブに行きたいから寄ろう』というコメントも見られます。
やっぱり多くの方がファンとして行かれたいんだなと思い、1日でも早くこの状況が収まって、みんなが安心して『推し』に逢える状況になりますことを、一緒にお祈りさせていただいています。参拝の際はくれぐれも感染に注意してください」
と話している。