まるで日本にいるみたい? 中国のショッピングモールに出現した「日本風テーマパーク」がアニメづくしで楽しそう
「JK服の女の子。たくさんいました」
まいかわさんは、まず場所の名前について訂正した。ツイート内では、南海区にあるので「南海一番街」と記したが、正確には「金沙州一番街」と呼ばれているそうだ。名称としては、たんに「一番街」でかまわないという。
「場所は、万達というデベロッパーの大きなショッピングモールの一角で、日本風なのはビルとビルの間の路地100メートルほどでした。日曜ということもあり、若い人が結構来ていました。特に入場料等があるわけではなく、SCの中の一角という感じ。ただまだお店はほとんどありませんでした」
「来場者はほとんどが若い子たちで、みんなスマホで写真をとっていました。近くて夕食後暗くなってもう一度来てみると、人出は増えていました。とくに印象的だったのはJK服の女の子。結構たくさんいました」
まいかわさんはこの場所を、中国のインスタグラムのようなSNS「小紅書」で見つけたという。「小紅書」ではここは、「ネットで話題の店や場所」という位置づけのようだ。仏山市で注目の最新スポットということだろうか。
「小紅書」には、「日本に行ったような気分」「日本旅行みたいな写真が撮れる」「無料」「アニメ好きのボーイフレンド達が大喜び」といったコメントと共に写真が投稿されているという。
日本をモチーフにしたテーマパーク、という感じだろうか。
まいかわさんが実際に訪れた時も、
「主に写真を取りに来ている感じです。さらに、こちらではネット通販が盛んですが、ファッション関連のお店の商品写真を撮影していると思われるチームが何組かいました。原宿系とか言われる日系ファッションが結構流行っているので......」
とのことだった。
日本のファッションやアニメは、中国の若者に人気だそう。中国に住んでいるまいかわさんにとっては「若い子がアニメを中心に日本好きであるのは周知の事実」。
しかし、ツイッターでは驚く声が多かったようで「日本でそれがあまり知られていないことに驚きました」と語る。
とはいえ、ここまで大がかりに仕掛けた「一番街」のような例は珍しいのかもしれない。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「凄いですね。 最後の藤原とうふ店以外は全くなんのお店だが想像出来ない。 いや、藤原とうふ店も本当に豆腐を売っているのかは謎ですがw 」
「中国の学校の制服はジャージのところがほとんどだから、中国の女の子は日本の学校の制服にすごく憧れるとか」
「日本をモチーフにしたテーマパークですねw 」
「これは中国行けるようになったら、一度は行ってみたい!」
また、「一番街」にあるのは漫画やアニメに関係するものだけではないという。
投稿者・まいかわさんがもっとも気に入ったのは、都バスの停留所と看板だったという。
看板には「無料乗り場」「渋谷車庫前」といった言葉や時刻表が書かれている。
「34番の都電が廃止になった後、これに乗ってた、って言ってわかる人いるかな?」とまいかわさんは呟いている。
中国・広東省仏山市で、都バスが来るのを待つ......なんて写真、撮ってみたいかもしれない。
バス停以外にも、タクシー、タイムズの駐車場などがあり、日本で撮った写真と言っても信じるレベルのクオリティだという。
確かに、写真をざっと見た限りでは、外国でよく見かける「変な日本語」も少なそうだ。
ツイッターの反応の中には、「クオリティは上がっているな、(笑)」という感想もあった。
広東省仏山市の「一番街」、これから要チェックかもしれない。