きっぷ切ってくれるの? 無人駅の改札に現れた「カマキリ駅長」の貫禄がすごい
「萩駅は無人駅なので、カマキリが改札で切符を切ってくれるようです」
こんな投稿が、ツイッターで話題になっている。基本的に無人駅とは駅員の配置されていない駅のことを指し、乗客は「簡易改札を通る」「電車の中で整理券を取る」といった様々な方法で、電車を利用する。
しかしJR萩駅(山口県萩市)ではなんとカマキリが駅員の代わりに切符を切ってくれるという。その様子がこちらだ。
木製の改札らしきものに登り、鋭い「カマ」を構えるカマキリ。まるでベテランのような貫禄で、「切符よこしな、俺が切ってやるぜ...」と言わんばかりだ。
この写真はツイッターユーザーの美幌(@mihoro)さんが2020年9月9日に投稿し話題に。他のユーザーからは、
「かまきりさん お願いします」
「これは優秀な駅員w」
「その道30年くらいの背筋」
といった声が寄せられている。
その後、カマキリはどうなった?
Jタウンネットは9月16日、投稿者の美幌さんに詳しい話を聞いた。
美幌さんがこの写真を撮ったのは9日13時ごろ。美幌さんは広島在住で、萩市へドライブした際に駅を訪れたという。
カマキリを発見した当時の状況を、美幌さんに聞いてみると、
「駅舎からホームにカメラを向けていると木製の改札ラッチの上に何かいることに気づき、よく見ると茶色いカマキリが乗っていました。個人的に虫は手に持つこともできないくらい苦手なので、遠くからそっと撮影しました」
その後、カマキリがどうなったのかは分からないとのことだった。
大正時代に建てられ、復元・補強工事を経たレトロな駅舎で知られる萩駅。駅として利用される一方で、萩の自然や歴史を紹介する「萩市自然と歴史の展示館」としても公開されている。
美幌さんはたびたび萩駅を訪れているが、今回のような光景を見たのは初めて。カマキリを発見した時の気持ちを、
「ほとんど列車が来ることのない中、カマキリだけが駅員のように働いていることに風情を感じました」
と話している。
みなさんも萩駅を訪れた際はカマキリ駅長がいないか、探してみてほしい。