大崎駅キャラクター「おうさき」の悲しみが深すぎる 自虐的すぎる設定に同情の声「強く生きて」
JR大崎駅(東京都品川区)にオリジナルキャラクターが誕生した――
そんな投稿がツイッターで話題になっている。鉄道会社ではなく、駅単体のマスコットらしいが、いったいどんなものなのか。
そのキャラクターがこちらだ。
眉を八の字にした鉄道員風のウサギ...その名も「おうさき」。駅に掲示されているポスターによれば、口が大崎の「大」になっているのがチャームポイントらしい。
また、おうさきの特技は「早起き」で、山手線の始発と一緒に起きるという。誕生日は駅開業日の2月25日、年齢は記載されていない。
「ウサギ」と「おおさき(大崎)」をかけた、かわいらしいキャラクターだが、眉が八の字のせいでどこか悲しそうに見える。なぜこのような表情になっているのか...その理由は以下のように綴られている。
~どうして眉毛が八の字で悲しそうな顔をしているの?~
「大崎ってなにもない」、「大崎止まりの山手線はいらない」、「他の駅と間違えて降りました」と言われ続け、悲しさからだんだんと眉が下がってきた。
そんなおうさきの笑った顔が見たい!この子を笑顔にするため、駅社員一同、大崎駅の魅力向上に努めてまいります!
どうやら、おうさきは大崎駅に対して浴びせられた数々の哀しき言葉のせいで眉が下がってしまったらしい。かわいそうに...。おうさきには何とかして笑顔になってもらいたいものだが、かく言う筆者(上京して4年目)も、大崎駅には行ったことがない。
ツイッターでは2020年9月初旬にこのポスターが話題に。おうさきや大崎駅に対して、他のユーザーからは、
「下の説明文が悲しすぎる。強く生きて」
「一人で悲しみを背負いすぎている...」
「本当に何もなさそうで草」
「何と業の深いキャラクターなんでしょう」
といった声が寄せられている。
当初は「キツネ」だったが...
そもそもなぜ「おうさき」はなぜ誕生したのか。Jタウンネットは9月8日、JR東日本の広報担当者に取材した。
担当者によれば、おうさきは今年8月に大崎駅のオリジナルキャラクターとして誕生。JR東日本では、「駅を身近に感じてほしい」という思いから、複数の駅にオリジナルキャラクターが存在しているという。
大崎駅のオリジナルキャラクターを作った理由については、
「21年2月25日に大崎駅が開業120周年を迎えるにあたり、お客さまに大崎駅をより身近に感じていただけるように作成しました」(広報担当者)
とのこと。駅構内では9月から「おうさき」を紹介するポスターが掲示されている。
キャラデザインなどは大崎駅の社員が考案。当初は「キツネ」をモチーフにデザインしたが、それを見た他の社員が「ウサギ」と勘違いしたことから、ウサギのキャラクターになったという。誕生のエピソードまで、何だか残念なキャラクターだ。
今後は駅や地域イベントへの登場が検討されている。担当者はツイッターで話題になったことについて、
「皆さまに注目していただき、大変うれしく思います。今後も様々な場面で登場しますので、応援よろしくお願いします」
と話している。
ツイッターでは「おうさき」が話題になったことにより、ユーザーから「大崎で降りてみようと思った」との声も上がっている。おうさきを応援したいと思った方はぜひ立ち寄ってあげてほしい。