「実用的なトリックアート」が桑名駅に出現 見方を変えると案内表が立ち上がり...「めっちゃ見やすい」「乗り間違い減る」
2020.09.04 18:00
若手社員の意見をもとに設置
桑名駅では、なぜのりば案内に錯視を活用したのだろうか。Jタウンネットは9月4日、近鉄名古屋支社の担当者に詳しい話を聞いた。
担当者によると、このような案内表示は、京浜急行電鉄(横浜市)が日本の鉄道事業者として初めて取りいれたもの。近鉄社内では「錯視サイン」と呼んでおり、京急で使われているのと同じ呼称だという。
桑名駅で錯視サインを採用した理由を聞くと、
「新しい桑名駅の案内表の設置に当たり、若手社員の意見を募り『近鉄線のりば』が分かるように設置しました」
とのこと。「見やすさ」や「分かりやすさ」を目的としているそうだ。
桑名駅にある錯視サインは近鉄線の改札付近に設置されている2枚のほか、自由通路から養老鉄道に向かう場所にも「養老鉄道線のりば」の案内が2枚設置されているという。また、近鉄では名古屋線阿倉川駅でも錯視サインを採用している。
利用者からの評判は「概ね好評」とのこと。担当者はツイッターで話題になっていることに対して、
「反響が大きくて大変驚いています。今後もお客様の関心をひいて、分かりやすい案内表の設置に努めて参ります」
とコメントしている。