鳥居の上に大きな虹と稲光 由緒ある神社で撮影された一枚に反響...神職も「吉兆かも」
猛烈な暑さが続く日本列島だが。局地的なゲリラ豪雨や落雷もある、不安定な天候だ。
2020年8月12日、神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利(おおやまあふり)神社の公式アカウントが、次のようなツイートを投稿し、話題となっている。
大山阿夫利神社の境内から撮影した虹の写真ということだが、よく見ると二重の虹で、さらにその上から稲妻が落ちている。「虹の手前に稲光が走るというかなり珍しい写真が撮れました」というコメントが添えられている。
神社の鳥居と、二重の虹、そして雷。何とも不思議で、神秘的な光景だ。
この投稿には、「とても貴重な一瞬ですね」「龍神と雷神の出会いの様で、神秘的ですね」「自然の奇跡に感動すら覚えました」といった声が寄せられている。
Jタウンネット編集部は、このツイートについて、大山阿夫利神社に取材した。
龍神様と雷神様が一緒に......
Jタウンネット編集部の電話取材に応じたのは、大山阿夫利神社の神職で、広報担当の目黒久仁彦さんだった。
「大山阿夫利神社の御祭神は、大山祇大神(山の神様)、大雷神(雷の神様)、高おかみ神(水の神様、龍神様)ですので、虹と稲妻が重なるというのは、龍神様と雷神様が一緒に現れたということで、私も初めて見る光景でした。神様の力を感じずにはいられません。 吉兆であると良いですが......」
目黒さんは、ひょっとしたら吉兆かもと、気になったので、ツイートした、と語った。
大山阿夫利神社の創建は、紀元前97年、崇神天皇の頃と伝えられる。古くから霊山としてご崇敬を集めており、徳川家代々の将軍が信仰したことでも知られる。また庶民からの信仰も厚く、「大山詣り」と呼ばれる参詣の様子は、古典落語の中にも登場している。
そんな由緒ある神社に同時に現れた、御祭神の象徴ともいえる虹と雷。
目黒さんが吉兆であることを願うのも無理はない。筆者も、そうあってほしいと思う。たんなる自然現象と片付けたくない、今日この頃だ。