長期熟成のウイスキーが高いのはなぜ? その理由が一目で分かる写真がこちら
2020.08.07 20:00
「20年とかだと半分以下?」
投稿者・とよたせりかさんは7月25日に余市を訪れた。蒸留所のほかにも、ニッカウヰスキーに関する場所をいくつか訪ねたそう。
「余市はやはりウヰスキーの町というイメージが強いので、今回は駅併設のエルラプラザというところでレンタサイクルを借りて、竹鶴さんのお墓や、家の跡など訪れてみました」
話題になった「天使の分け前」の樽の展示は、蒸留所内の「ウイスキー博物館」の中にあるという。
Jタウンネット編集部は、この蒸留所を運営するアサヒグループホールディングスに詳しい話を聞くことにした。
「天使の分け前」について、同社の広報担当者に確認すると、現地に問い合わせた上、余市蒸留所のガイドツアーでは、ガイドから貯蔵庫で次のように説明しているそうです、と答えてくれた。
「樽の中の原酒は木目を通して呼吸して少しずつ熟成すると共に、大気中へと逃げていきます。
1年で約2~3%蒸発し10年でおよそ3分の1、20年でおよそ半分ほどが減ってしまいます。
こちらの現象を『エンジェル・シェア』『天使の分け前』と申しております」
そんなにたくさんの原酒が蒸発してしまうとは驚きだ。大気中に逃げるということは、周りはかなりウイスキーの香りがするのだろうか?
蒸留所で貯蔵庫を訪れたとよたせりかさんは、こうつぶやいている。
「見学コース用に一棟入れる貯蔵庫ありますけど、中はめっちゃアルコール漂ってました 弱い人は奥行っただけでヤバそう」
また、アサヒグループホールディングスの広報担当者からは、こんなコメントも返ってきた。
「新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、現在各種の制限をしつつ、ガイドツアーのみの完全予約制で、新しい見学スタイルで皆様をお迎えしています。
現在のガイドツアーの所要時間は30分と短いお時間とはなりますが、『天使の分け前』の雰囲気を感じられる貯蔵庫もご案内していますので、ウイスキーのロマンを感じていただけると思います」