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誰もいない人力車に話しかける車夫 いったい何事?と思ったら...まさかの「リモート乗車中」だった

井上 祐亮

井上 祐亮

2020.08.04 06:00
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8月末まで無料で「乗車」できる

「オンライン人力車」公式サイトトップ(画像はスクリーンショット)
「オンライン人力車」公式サイトトップ(画像はスクリーンショット)

周遊ルートは雷門から浅草寺まで。スカイツリーの絶景スポットやお寺などを40分かけて案内するという。予約方法は「オンライン人力車」公式サイトからLINEのQRコードを読み取り、LINE上で日時と名前を送信。出発の1時間前にZoomのURLが送られ、予約時間の5分前に開くと参加できるという仕組みだ。

支払いはスマホ決済アプリ「paypay」。8月末までは無料で、9月以降は料金(値段は検討中)がかかる。

「とにかく沢山の人に人力車を体験してもらいたいですし、今は経済的に世の中が厳しい状況だと思います。『500円あるなら子供にご飯を食べさせてあげたい』と思う人もいると思いますので、そういう人にこそ、乗ってもらって元気を与えたいです」

3日時点で週2日、月曜日と日曜日に3便ずつサービスを提供しているという。利用人数は一回につき6人まで。予約状況によっては便を増やすことも検討中だそうだ。一度に100人、1000人「乗り」も可能とのことだが...

「人力車は、お客さんと会話するのが、魅力や醍醐味だったりします。あまり人数が多いと、お客さんと、しっかりと会話が出来なくなってしまうんですね。話せないと、お客様の満足度が下がってしまうと思います。いろいろな人数で試した結果、6人という人数になりました」

という。外国人も利用しているようで、タイやフィリピン、マレーシアなどから参加した人もいるそうだ。お客さんからの反響は良いようで

「すごく楽しかった、浅草に行ったような気分になれてよかった、絶対に三浦さんに会いに行きますとか...、感想は様々です。昨日も午前中にオンライン乗車してくれた方が午後に実際に乗ってくれました。うれしい限りです」

と話す。三浦さんは、実際に客を乗せる「オフライン人力車」もしているとのこと。

サービス開始時は同業者や観光客から「あの人椅子に向かって話してるよ」と言われたこともあるそうだ。しかし最近は町の人にも受け入れてもらい、お店の人も外に出て、画面に手をふったりすることもあるという。

新たな浅草の魅力をオンラインから発見できるかもしれない。

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