丸亀製麺には「麺匠」と呼ばれる伝説の職人がいるらしい
「麺匠」とは...?
店内に入ってすぐに麺づくりの様子が見られ、作り手とお客さんの距離が近いオープンキッチンとなっています。運営会社・トリドールホールディングスの粟田貴也社長のお父さんが香川県出身で、帰省したときに製麺所を訪れ、出来立てを提供している姿に感動して店づくりを決めたそう。
人気ナンバー1のメニューは、シンプルに「かけうどん」並 300円(税込み)とのことで、店内には揚げたての天ぷらも常時8~12種類揃っています。
三宮店の2階にはトレーニングセンターがあり、店と調理場を再現、新人や職人の研修の場となっています。そこにいるのは、丸亀製麺唯一の「麺匠」藤本智美さんです。
「麺匠」は麺の品質やおいしさを守り、職人の皆さんに伝えていく役割を担っています。
1号店である加古川店で創業から関わっていた藤本さんは、うどんを追求する姿勢から「麺匠」と呼ばれるように。社内では「麺のことは藤本に聞け」と言われているそう。
独自の「麺職人制度」というものがあり、一つ星から四つ星、麺匠(藤本さんのみ)と5つの階級に分けられていて、2日間にわたる筆記・実技試験に合格すると星を取得できます。
とても厳しい試験で、初めの一つ星の合格率はおよそ3割とのこと。藤本さんを頂点として星を持つ麺職人は全国に247人いて、帽子と襟元が紺色のユニフォームが目印だとか。
マニュアルを作っていますが、もっとおいしくするための細かいコツや思いを伝えるため、藤本さんは全国の店舗を回っているとのこと。
ここで藤本さんイチ押しの、うどん本来の味がわかる「釜揚げうどん」並 290円(税込み)の食べ方を...。完食後、桶の中のうどんのゆで汁をつけ汁に入れ(濃さはお好みで)、蕎麦湯のようにして飲むと至福の時間を味わえるのだとか。「釜揚げうどんを食べていただいたお客様のちょっとした特典です」。
おいしさを追求する「麺匠」がいるとは知りませんでした。
丸亀製麺で、帽子が紺色の麺職人さんと出会えるといいですね。
(ライター:まみ)