コレ...平成生まれは知らないでしょ? 会社の上司が「若い人を困らせてしまう遊び」をやっちゃう心理を描いた漫画が話題に
「今の若い人はこういうの知らないよね?」
このセリフ、誰でも一度は言われたことがあるのではないだろうか。筆者も学生時代にバイト先やサークルのOB、社会に出てからも親世代の上司から度々尋ねられたことがある。
耳慣れない言葉にきょとんとしていると、聞いてきた人はなぜか嬉しそう。そんなやり取りについて描いた漫画が話題となっている。
若い人を困らせてしまう遊び pic.twitter.com/vDDtojvQUT
— まぼ (@yoitan_diary) July 1, 2020
話題になっているのは、ツイッターユーザーのまぼ(@yoitan_diary)さんが2020年7月1日、
「若い人を困らせてしまう遊び」
と題して投稿した4ページ漫画だ。
「平成生まれは知らないでしょ?」
1990年(平成2年)の早生まれだというまぼさんは、社会人になった頃、
「ついに平成生まれが出てきた!!」
と周りのひとたちを騒がせて(?)いたという。

そんな平成生まれのまぼさんに、おじさんたちは、
「平成生まれはさー 『飛んでイスタンブール』なんて知らないだろー?」
「えっじゃああの名曲、『あゝ 無情』も知らないわけだ!?」
と嬉しそうに質問する。それに対して「知らないです」と答えても、「(姉がいるので)知ってます」と答えても、おじさんたちは喜び、面白がっていたという。
そして時は流れ...。
まぼさんの部署に新卒の女性が入ってきたそう。
「もう小学校もかぶってないくらい歳が離れているのか...」
と感慨深そうに新卒女性を見つめるまぼさん。おじさん達に平成生まれを面白がられてから、けっこうな年月が経ったようだ。

フレッシュでまじめな印象だったという新卒女性に、まぼさんは、
「そんな若いとさ... 19(じゅーく)とか知らないでしょ」
と問いかける。19といえば、ヒット曲「あの紙ヒコーキ くもり空わって」で知られる音楽デュオだ(2002年に解散)。
「じゅうく?」と聞き返す新卒女性に、まぼさんは
「知らない!? やっぱ知らないよね!?」
と大満足。そうした自分の行動を、「あの頃のおじさんたちと全く同じ遊びしてた」と振り返っている。

「嬉しくてつい聞いてしまう」
まぼさんが描いた「若い人を困らせてしまう遊び」について、ツイッターでは
「うわぁ~昨日やってしまったわ」
「まさにこれ今日されたよ」
「わかる。でも困らせたいんじゃなくて『うわー俺たちおっさんじゃん!キャッキャ』ってしたいだけなのよね。ごめんね若人」
といったコメントが寄せられている。
いったいどうしてこの現象は、連鎖していってしまうのか...。
Jタウンネットは4日、投稿者のまぼさんに話を聞いた。
「仕事中、新卒の女性社員に『19知らないでしょ?』と聞いたあと、『アレ...この質問、昔さんざん歳上の方から聞かれていたな...ついに私も質問する側になったのか』と、感慨深さとともにある種の切なさを感じたので漫画にしてみました」
実際、平成生まれとして「困らされていた」ときはどんな心情だったのか聞いてみると、
「歳上の方から『コレ知ってる?アレ知ってる?』と聞かれていたころはどう答えてもはしゃいでもらえたので、話題も広がりやすく、知らないことを教えてもらえるので嬉しかったです」
とのこと。その上で、自分が質問する側になったことについて聞くと...。
「自分が若い人に『コレ知ってる?』と聞くときはめんどくさいおばちゃんだと思われかねないので、ほどほどにしようと思います...
でもなぜか嬉しくてつい聞いてしまうんですよね」
今回、作品がツイッターで話題となったことについては
「同世代(平成生まれ)はかなりの確率で同じ体験をしていたそうで、多くの方の共感を得られて嬉しかったです。
一方で『こういう質問ほんとめんどくさい!』という若者の声も聞こえたので、自分がエスカレートする前に、こういう質問を疎ましく思うという意見を拾えて本当に良かったです...
今後は『コレ知ってる?』慎みますね...笑」
としている。
相手に嫌がられない程度に、異世代間でのジェネレーションギャップを楽しみたいものだ。