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「最初は生ハム原木の代わりだったけど...」 同棲相手に鰹節を選んでみたら、最高の生活が始まった

井上 慧果

井上 慧果

2020.07.03 17:00
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以前、生ハムの原木と「同棲」をしているという投稿がツイッターで話題になったことがある。

辛いことや悲しいことがあっても、家に帰れば生ハムが待っている......。

そう思って嫌なことを乗り越える、というライフハックは人々を魅了し、ツイッターでは生ハムの原木と「同棲」を始めたユーザーがしばしば見受けられるようになった。

そんな中、全く別の相手と同棲をしはじめたユーザーが話題となっている。気になるそのお相手は、こちら。

これは最高(画像は世良@minaseraさんより提供)
これは最高(画像は世良@minaseraさんより提供)

これはツイッターユーザーの世良(@minasera)さんが2020年6月29日、

「生ハム原木と同棲したい人生だったが、正直なところ消費し切る自信がなかった。塩分と高血圧が気になるお年頃の私は鰹節の原木と同棲を始めることにした。 高齢化を求められる現代社会において鰹節原木と同棲することは優勝。」

というコメント付きで投稿した写真。

同棲相手として選ばれたのは、立派な鰹節だった。

いつでも削りたての鰹節が食べられるなんて幸せすぎる...。

ぜひ鰹節との同棲生活について詳しく聞いてみたい。

そんな思いで、Jタウンネットは7月1日、投稿者の世良さんを取材した。

「もう鰹節原木の無い生活は考えられません」

世良さんによれば、鰹節との同棲生活がスタートしたのは投稿日の1週間ほど前とのこと。

19年7月に話題となった「生ハム原木との同棲」の投稿を見てから、ずっと生ハムのある生活を夢見てきたという。

しかし、

「加齢による高血圧が気になっていた私にはどうしても塩分量やカロリーが見過ごせないものでした。また、刺身と日本酒が大好きなので、生ハムでは普段の食卓が洋食とワインに偏りそうだとも考えました」(世良さん)

それでも、「『好きな時に好きな量を好きなだけ食べる』ことが諦められませんでした」と世良さん。そんな思いを抱えたまま、20年6月、手の込んだ料理を作る友人の誕生日プレゼントを考えていたそう。

「生ハムのことを思い出しましたが、プレゼントするにしても消費やメンテが大変そうだなとも考えながら、おひたしをモリモリ食べていました。
鰹節のたっぷりかかったおひたしをモリモリ食べながら『鰹節の枯れ節ならすべての課題が解決するのでは...?!』

そうして友人のプレゼントと一緒に、我が家にも鰹節原木が届きました」

友人へのプレゼントと同時に、ちゃっかり自分の分も購入したそうだ。

しかし、さまざまな悩みから生ハムと暮らすことに一歩踏み出せなかったところ、鰹節がその課題を一気に解決してくれたのだ。まさに運命的(?)な出会いといえよう。

ちなみに、世良さんが注文したのはミニ削り器と180グラムほどの専用鰹節がセットになって5000円(税抜き)のものだ。意外とお手頃な気がする。

気になる保存方法を尋ねると、

「ジップロックに入れて冷蔵庫です。人間と同棲するよりかんたんです」

とのこと。確かに簡単だ。何と同棲するより、鰹節との暮らしが一番楽かもしれない。

鰹節と暮らすようになってから、ご飯や味噌汁、おひたし......と何にでも鰹節を使って楽しんでいるという世良さん。

楽しみ方いろいろ(画像は世良@minaseraさんより提供)
楽しみ方いろいろ(画像は世良@minaseraさんより提供)

鰹節との同棲生活の感想については、

「『最高』以外の感想がありません。最初こそ生ハムの代わりだったとはいえ、もう鰹節原木の無い生活は考えられません。
市販の○グラム入りパックって、多すぎたり少なすぎたりするじゃないですか? コスパもちゃんと計算したんですが、パック買うより安いんですよ。
しかも、部位によって味も厚さも色々楽しめるんです。細かくなってしまう所は、ふりかけにしてみたり。
生ハムではここまでのレパートリーにはならないと思います。全く無駄がありません。 これからも鰹節とともに無駄のない人生を過ごします」

とした。

ふわふわで魅力的だ...(画像は世良@minaseraさんより提供)
ふわふわで魅力的だ...(画像は世良@minaseraさんより提供)

この鰹節との同棲生活に対し、ツイッターでは

「最高に美味しそうで羨ましいです」
「私も鰹節原木と同棲したい!」
「いいなあ! 鰹節削るの憧れなんですよね」

などのコメントが寄せられた。こういった反響について、世良さんは

「鰹節の嫌いな日本人なんて日本に住めないんじゃないかと思っているので、もっともな反応だと思います。
それと同時に、昔はどの家庭にも鰹節削り器があり、子供なんかは『やらされていた、大変だった』ものだと思うんですが、この時代になってあえてやってみたい!という方が多いのは面白い現象だなと思いますね。
せっかくデジタルカメラがあるのに、現像しないと写真が見れないフィルムカメラも流行ってます、みたいな。ジェネレーションギャップを感じます(笑)」

と感想を述べた。

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