この発想はなかった... 着るだけでコンビニ店員の負担を減らすTシャツがこちら
店員:「(商品を)温めますか」「割り箸はお付けしますか」「お支払い方法は...」
コンビニ店員は、忙しい――。2020年7月1日から始まったプラスチック製レジ袋の有料化を受けて、「レジ袋は有料になりますが...」と客に尋ねる場面も増えてくるだろう。
もし客があらかじめ、レジ袋や割り箸を要る・要らないと意思表示することができれば...、お互いwin-winではないだろうか。
そんな理想を叶えたTシャツが、こちらだ。
真っ白なTシャツに、コンビニ店員から頻繁に尋ねられる言葉が書かれている。
上部にチェックボックス付きで「レジ袋」「割り箸」「温め」とある。下部には支払い方法の選択肢が用意されている。
このTシャツを着てコンビニに行けば...。レジ袋と割り箸は必要で、温めは不要。支払い方法はタッチ系電子マネーだと、すぐに分かるだろう。
デザインを投稿したのは、YouTuberの「夜枕ギリー」さん(@gillie_yomakura)だ。店員と客にとって便利(?)なデザインに、ツイッターでは
「地味に欲しい笑」
「結構ありがたい」
「コンビニ勤務です。これ、めっちゃ助かります!!」
といった反応が寄せられている。
「店員さんの大変さ」を可視化
2日、Jタウンネットは夜枕ギリーさんに制作した理由を聞いてみると、
「袋の有無や温め、支払い方法などいろいろなことをお客さんに尋ねる必要がある店員さんを見て、もっとスマートになればなぁという発想から作りました」
という。
Tシャツは、あくまで試作したもので現物はないそうだ。フリー素材のTシャツに画像編集ソフトで文字を合成したものだという。
デザインを考えるにあたって店員とのやり取りがめんどくさい、しんどい...、と思ったことがあるのだろうか。
「買い物でのやり取りは極力簡潔になって欲しいと思っています。特に出勤時間帯は並ぶこともあるので、それぞれの会計がスムーズになって欲しいです」
Tシャツへの反響は大きく、ツイートにはいいねが5万件以上ついている(2日15時時点)。
デザインを見たユーザーの中には「レ点のバッチつけたらどう」「レジ袋ですが数字表記の場合もあるので...」と、Tシャツへ情報の付け足しや改善案を提案する人もいる。
投稿者は、こうした要望に対して「顧客が本当に必要だったバージョン」に改善したTシャツもアップしている。
ただTシャツを販売する予定はないという。
「(このTシャツは)どっちかというと『様々な対応をしなければいけない店員さんの大変さ』を可視化した皮肉寄りのネタです。前述の通りネタ画像ですので商品化の予定はありません」
ツイッターでの反響について聞いてみると
「人々の関心の高いこととはいえ、思った以上に反響があって驚きました。おおむね面白がって頂けたようで良かったです。また、大変な仕事であるコンビニ店員さんにとって、いい意味で『楽な客』になる人が増えればいいと思います」
と述べた。