弥勒ならぬ「ミルク菩薩」 静岡に実在する謎の仏像が話題に→なぜ作った?地元に聞くと...
「クスッと笑ってもらえるようなものを」
いったいミルク菩薩は何のために設置されたのか。
Jタウンネットは2020年6月25日、ミルク菩薩の建立に携わった一般社団法人「富士宮総合研究機構」の代表理事・田邊元裕さん(43)を取材した。
田邊さんによれば、富士宮総合研究機構は「食」に絡めた地域おこしを実施している団体。ミルク菩薩は団体内のPRチーム「富士宮みるく学会」が企画し、2009年7月に建立された。田邊さんは一般会員として企画に参加していたという。
このミルク菩薩も地域おこしの一環。富士ミルクランドにお願いする形で建てたという。
ミルク菩薩の名前については「弥勒菩薩」の「弥勒」と「ミルク」をかけた。正式表記を聞くと、ひらがなで「みるく菩薩」とのことだが、間違いではないのでどちらでもいいという。
ご利益についてはどのように考えたのだろうか。田邊さんに聞いてみると、
「真面目にご利益がありますというよりも、みんなにクスッと笑ってもらえるようなものを考えました。女性からすると多くの人が願望あるんじゃないかということで。当時の富士宮みるく学会の会長含め、女性メンバーもノリノリでした」
とのこと。女性へのご利益以外にも、カルシウム増強、家内安全、商売繁盛など、ターゲットは幅広い。
田邊さんはミルク菩薩がツイッターで話題になっていることについて、
「仕掛けたチームの一人としては非常に嬉しいです。当時は活動も盛り上がっていましたが今では下火になってきているので...。当時の頑張った結果がいろいろな方の目に留まっているのはありがたいです。これもミルクル(ミラクル)ですね」
と話していた。