事故ったらどうなるか一目で分かる 説得力がすごすぎる「交通安全」看板がこちら
少し油断しただけで、その後の人生を大きく変えてしまう交通事故。
注意を促すため、事故が頻発する場所には看板が置かれていることも多い。
中でも静岡県浜松市には、通りがかったドライバーが気を引き締めずにはいられないだろう看板が設置されている。
こちらはツイッターユーザーのデスじま(@byaaawaaaa)さんが2020年6月13日に投稿した写真。
映っているのは、立体看板というか、オブジェというか、モニュメントというか...。ピンク色に塗られ、「交通安全」と大きく書かれた台の上に鎮座する、前側がひしゃげてしまった一台の車。
一目見るだけで自動車事故の恐ろしさがこんなにも伝わってくる看板が、他にあるだろうか。
台に書かれた「IWATA・TOWING」という会社を調べると、同市にあるレッカー会社だった。Jタウンネットは25日、同社にこの看板を設置した経緯を取材した。
事故減らすため、前社長が自費で設置
取材に応じた同社の社員によると、看板は先代の社長が作ったもので、詳しい設置時期はわからないが、元号が昭和だった時から同じ場所あるそうだ。
設置の経緯について聞くと、
「あの路線って重体事故が多かったらしいんですよ。それで、(事故を)減らす目的で、交通安全の一環ということで、自費でやったらしいです。
看板を設置したあとは、大きな事故が減ったらしい、というようなことは聞いてます」(同社社員)
看板の上に乗っているのは、この路線で事故にあった車というわけではなく、同社に運び込まれ、元の所有者の許可を取れた車だという。説得力を与えるために設置しているそうだ。
昔は頻繁に車を取り替えていたが、最近はそういった車も少なくなり、交換する機会も減ったとのこと。
ピンク色の台座の、大通りの方を向いている面には
「安全運転を!と思う人は都盛町のレッカー会社には事故に遭われた悲惨な車がたくさんあります 見てください」
というメッセージ。確かに、どんな言葉で事故の恐ろしさを語られるよりも、ボロボロになってしまった車を見せられる方が、説得力がありそうだ。
ちなみに、他の面には標語のような言葉が書かれている。これについては、
「当時あった交通安全のスローガンを書いたんだったと思います。
ただ車を乗せてるだけだとなんだって感じになっちゃうんで、交通安全を趣旨にしているというので、こういうのを入れたんだと思います」(同社社員)
とのことだった。