あの地下迷宮を完全攻略! 梅田駅のイラストマップが「今まで見たどの地図よりも、わかりやすい」
「ダンジョン」といえば、ゲームの中に登場する地下迷宮のことだが、大阪・梅田の地下街が「ダンジョン」と称されるようになったのは、いつ頃からだろうか。
「梅田のダンジョン」、略して「梅ダンジョン」と呼ばれることもあるらしい。
2020年6月21日、その大阪・梅田の地下街を描いたイラストマップがツイッターに投稿され、話題となっている。
一ミリも役立たない梅田地下ダンジョンの地図をかきました。私は近くに住んでいたのにこのダンジョンが怖くて、田舎から出てきて2年ぐらいは引きこもってました。おすすめは負のオーラ漂う駅前ビルエリアです。#梅田 #大阪 pic.twitter.com/f7S1XF1ydj
— ツボウチさん (@pullalongduck) June 21, 2020
複雑極まりない迷路のような地下街のイラスト化にチャレンジしたのは、ツボウチさん (@pullalongduck)だ。「私は近くに住んでいたのにこのダンジョンが怖くて、田舎から出てきて2年ぐらいは引きこもってました」とコメントを添えている。
地図は、梅田にある駅から、様々な施設までどのように歩けばよいかをシンプルに描いたもの。JR大阪駅中央口から「出て右」「出て左」という説明からもわかる通り、かなり感覚的だ。
ツイッターには、こんな声が寄せられている。
「ありがとうございます、いつも迷ってたので助かります。今まで見たどの地図よりも、わかりやすいです、凄い」
「めちゃわかりやすい!これだけ頭に入ってたら梅田はどこでも行けますね」
「やばい。梅田の地下街わたしダンジョン頭に入ってなかったからこの見える化ありがたすぎる。
超役に立つ。これで迷ったとき無駄に歩道橋に登らなくてすむ」
ツボウチさん自身は「一ミリも役立たない」と謙遜しているが、多くの人が「わかりやすい」と評価したようだ。
Jタウンネット編集部はイラストマップの作者であるツボウチさんに詳しい話を聞いた。
梅田と名のつく駅の多さに戸惑う!

「イラストマップを描くのにとくに苦労したところは?」というJタウンネット編集部の問いに、ツボウチさんはこう答えた。
「自分の頭にあるものを図にしただけなので苦労は特にありませんでしたが、ツイッターでたくさんの方から反応をもらって、もっとキレイに正確に描けばよかったと思いました(笑)。私は地図を読むとだんだん頭痛がしてくるので......。書き込みすぎず、シンプルに、感覚的に、を意識しました」(ツボウチさん)
梅田地下がダンジョンと呼ばれる、最大の理由は何だろう?
「複雑な構造もそうですが、最大の理由はやっぱり人の多さでしょうか。 人の数だけ目的地があり、その目的地もたくさんありすぎるので、ほんとに人があらゆる方向に早足で歩いていて、思わずひるみます。 これは私だけだと思いますが、迷ってる田舎者だと思われたくなかったので『道、理解してます』みたいな顔でスタスタ歩いて普通に遠回りするようなことがよくありました。 あとは『梅田』と名のつく駅の多さにも最初は戸惑いました」(ツボウチさん)
これから梅田ダンジョンに挑戦しようという人へのアドバイスを聞いた。
「ちゃんと矢印で方向が示してあるので、迷ったら上を見てください。下手に地上に出るよりわかりやすいと私は思います。人の流れに身を任せず、目的地への強い気持ちを持つことが大事です(笑)」(ツボウチさん)
......とは言いながらも、「迷いながらブラブラするのも楽しいのではないでしょうか。地下から広範囲に行けるので、雨や日差しをしのいで一日過ごせます」と、ツボウチさんは正反対のことも語った。
ツボウチさんが描いたイラストマップを参考に、「梅ダンジョン」を歩いてみてはいかがだろう。新しい発見があるかもしれない。