子供のいない遊具広場に「キノコの行列」 休園続ける動物園の光景に「そんなに、経つのか...」
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、東京都武蔵野市の動物園・井の頭自然文化園は2020年3月28日から臨時休園をしている。
その間、同園は公式ツイッター(@InokashiraZoo)で、休園中の動物たちや園内の様子を「#お休み文化園」というハッシュタグをつけて発信。動物園に行きたくても行けない人々の心を癒している。
しかし、5月21日に注目を集めたのは可愛い動物の写真ではなかった。
写真に映っているのは、園内の「ぶらんこ広場」。普段は多くの子供たちで賑わう場所だが、今は寂しげだ。しかし、この静かな広場で、誰かがブランコの順番待ちをしているという。
休園中の園内で、いったい誰がそんなことをしているのだろう?
列を成していたのは...
写真の撮影者はブランコに近づき、順番待ちの列を捉えた。
赤いブランコの前で佇んでいたのは......
たくさんのキノコたちだ。
どれもとても小さなキノコだが、その中でも大きさはまちまちで、親に付き添われて自分の番を待つ子どもたちの姿に見えてくる。
公式ツイッターへのリプライでは、
「可愛い 小人ちゃんが待ってるようにも見えますね」
「長蛇やな~~wwww 横入りしようと企むのもおるで~?ww」
「ちっちゃいのがいるなぁと思いましたらキノコでしたかぁ」
と可愛らしい姿に癒される人もいる一方で、
「そんなに、経つのか...」
「人がいないとキノコが遊び出すんですね」
「1日も早く、以前のように かわいいチビちゃん達が順番待ちできるようになりますように...」
など休園期間の長さに思いを馳せる人もいた。
こんなに大きくなるのは初めて
Jタウンネット編集部は26日、同園の教育普及係の担当者に、ぶらんこ広場のキノコたちについて詳細を聞いた。
担当者によると、ぶらんこ広場は子どもたちに人気の場所。特に土日は多くの利用者で賑わい、ブランコの前には順番待ちの行列ができるという。
キノコは同園の施設係の職員が撮影。13日、休園中も毎日行っている遊具の点検の際にキノコの行列を発見した。これまでにも広場にキノコが生えてきたことはあったが、これほどまで多く、そして大きくなったのは初めてらしい。
職員は、
「断定はできないものの、来園者がいないためキノコが育ったのではないか」
と考えているという。
ぶらんこ広場以外にも、園内の人通りが少ないところには別の種類のキノコも生えているそうだ。
なお、ぶらんこ広場に生えているキノコの種類はわからないとのことだった。