あいのり「初代ラブワゴン」、解体されてスクラップになる
「ラブワゴンは記憶に残る『愛車』」
いったいなぜ、初代ラブワゴンを解体したのだろうか。Jタウンネットは11日、トヨタ自動車の広報担当を取材した。
担当者によれば、放置されていたラブワゴンの持ち主は処分を検討するうえで、いくつかの業者に声を掛けていた。その中でトヨタ自動車が担当することになった経緯について、担当者は、
「ラブワゴンは、『あいのり』を通じて多くの皆様に愛していただき、今なお記憶に残る『愛車』であると考えております。またラブワゴンはトヨタ車をご使用いただいているご縁もあり、フジテレビ様のご協力も得てリサイクルを実施いたしました」
と話している。ワゴンの持ち主はフジテレビではないという。

リサイクルが実施されたのは2月7日。エンジン、トランスミッション、タイヤなど部品で利用できるものは再利用し、鉄やプラスチックなどは資源としてリサイクルする。
トヨタでは今回に限らず、廃車された車両の99%以上を再資源化・リサイクルすることに取り組んでいる。動画にして公開したのは、環境保護に向けたこの取り組みを多くの人に知ってもらいたいという狙いがあったからだという。
「ラブワゴンは番組を通じて日本中の皆様へ愛を届けてくれました。トヨタとしては、今回の動画を通じ1人でも多くの皆様と、環境やリサイクルについて考えるきっかけになればと考えております」(担当者)
新しい車の一部となって生まれ変わるまで、しばしお別れだ。