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中本「北極ラーメン」の進化系? セブン新作「極豚(ゴットン)」をマニアが激辛レビュー

オサーン

オサーン

2020.03.01 12:00
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第二十四回 セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)」 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」を食べて紹介していく連載の第二十四回目。今回は、セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」から発売された日清食品製のカップ麺、「蒙古タンメン中本 極豚 激辛豚骨味噌」を食べていきます。

東京上板橋にある激辛ラーメンの人気店、「蒙古タンメン中本」監修による商品です。テレビなどでもよく紹介されているお店で、辛いラーメンの代名詞的な存在といえます。

「蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)」
「蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)」

「北極ラーメン」プラス「背脂」の極豚(ゴットン)

セブン‐イレブンの店頭では、ラーメン店の味を再現したカップ麺が多く発売されています。その中でも「蒙古タンメン中本」は最も知名度の高いお店のひとつだと思います。

激辛カップ麺の代名詞として扱われることが多く、レギュラー商品として常に店頭に並んでいる「辛旨味噌」、年1回の発売ながら、その激辛ぶりと強いにんにくの味で絶大な人気を誇る「北極ラーメン」、さらにはカップスープやお菓子など、多くの派生商品が度々登場しています。

「極豚(ゴットン)」北極×背脂
「極豚(ゴットン)」北極×背脂

今回紹介していくのは「極豚(ゴットン)」という商品で、激辛の「北極ラーメン」をベースに背脂を組み合わせた、カップ麺オリジナルメニューとなっています。お店のメニューの中で最も辛く、カップ麺としても最高クラスの激辛商品である北極ラーメンに、背脂がどのように融合しているのか注目です。

ラードを固めた背脂風の粒

「辛豚オイル」入り
「辛豚オイル」入り

「辛豚オイル」といういかにも辛そうなオイルが別添されています。カップには、大量の真っ赤なスープ粉末やチャーシューチップとともに、白い粒がたくさん入っていました。

スープ粉末からチャーシューチップと背脂風の粒をサルベージ
スープ粉末からチャーシューチップと背脂風の粒をサルベージ

白い粒は、ラードを固めて背脂風にしたもの。実際に背脂が使用されているわけではないようですが、これだけ脂がたくさん入っていると、スープに及ぼす影響が大きそうです。

にんにくたっぷりのみそ味スープ

「蒙古タンメン中本 極豚」完成
「蒙古タンメン中本 極豚」完成

豚骨ベースの味噌味のスープです。別添の「辛豚オイル」を入れない状態でもスープの色は真っ赤ですが、辛さはピリ辛程度。辛さを調節できるので、別添オイルを入れなければ辛いものが苦手な人でも食べることができます。

スープに入っているにんにくの粒
スープに入っているにんにくの粒

スープにはにんにくの粒が入っていて、風味が強いです。単に辛いだけではなく、プラスαのおいしさがあるのが北極ラーメンの美点で、今回の極豚でもにんにくがしっかり幅を利かせていました。

「辛豚オイル」で激辛スープに一変

「辛豚オイル」を入れるとスープがさらに真っ赤に
「辛豚オイル」を入れるとスープがさらに真っ赤に

別添の「辛豚オイル」には豚骨や背脂の風味がつけられた激辛のオイルが入っています。量はそれほど多くはないのですが、これを入れることでスープがさらに真っ赤に染まり、強烈な激辛スープに変貌します。

さすがお店でもいちばん辛い北極ラーメンをベースにしているだけあって、通常の北極ラーメン同様、カップ麺でも最高クラスに辛いスープに仕上がっています。

ただ一方で、豚骨や背脂の風味については限定的で、激辛の存在感を前にすると、この商品が「極豚」であることをあまり実感できません。豚要素がスープの辛味やにんにくを和らげているようにも感じられ、いつもの北極ラーメンのファンからすると、多少物足りなく感じてしまうかもしれません。

中太ストレートの油揚げ麺を使用

にんにくが練り込まれている中太ストレート麺
にんにくが練り込まれている中太ストレート麺

麺は、中太でストレート形状の油揚げ麺が使われています。麺にはにんにくが練り込まれていて、スープのにんにく味を増強しています。また、スープと同じ味を麺にもつけることで、スープの中で麺を馴染みやすくする効果もあるようです。

実際のお店で使われている麺は中太ながら緩やかに縮れがついており、今回の麺とは形状が少し異なっています。ただ、コシのある食感はカップ麺で使われている麺はお店に比べると厚みがなくやや細め。ただ、コシのあるかための食感はきちんと再現できています。

背脂風粒の効果は限定的

具として、細切れのチャーシューチップと背脂風の粒が入っています。レギュラー商品の辛旨味噌は豆腐や野菜がたっぷり入った具だくさんな一杯ですが、北極ラーメンはそれほどボリュームがありません。

背脂風の粒とチャーシューチップ
背脂風の粒とチャーシューチップ

ラードを固めた背脂風の粒がたくさん入っています。スープにだいぶ溶け出してしまっているものの、それでもだいぶ目立っています。ただ、こちらもスープの背脂同様、激辛スープの前では豚脂らしい風味がそれほど目立てておらず、スープにこってり感を加え、北極ラーメンの辛味やにんにく風味をまろやかにしていました。

他にはチャーシューチップが入っていますが、いつもの北極ラーメンには入っているもやしやすりごまは入っておらず、背脂風の粒にだいぶコストを割かれてしまっているようです。特にすりごまはスープに厚みを加えていたので、今回入っていないのはちょっと残念でした。

北極ラーメンの代用品として価値がある商品

北極ラーメンをベースに背脂を加えた極豚(ゴットン)を食べてきましたが、激辛スープの前では背脂の効果は限定的で、むしろせっかくの激辛やにんにく風味がが背脂のまろやか味によって多少阻害されている感がありました。本家北極ラーメンのエッジの効いた味を求めると物足りなく感じるかもしれません。

ただ、セブンで手軽に買える激辛カップ麺として、年に1回、7月にしか発売されない北極ラーメンの代用品として十分に価値があるように思います。また、北極ラーメンだとちょっと辛すぎると感じる方にとっても、北極らしさを維持しつつまろやかな今回の味は食べやすく感じられるかもしれません。名作の北極ラーメンの派生商品として一度は食べておきたい一杯でした。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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