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北海道に着いたら「まずホームセンターへ」 地元民のアドバイス話題...その真意は?

松葉 純一

松葉 純一

2019.12.03 06:00
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冬の札幌・大通公園(Nknsさん撮影、Wikimedia Commonsより)
冬の札幌・大通公園(Nknsさん撮影、Wikimedia Commonsより)

北海道旅行を考えている本州の友人に、どうしても言っておきたいと投稿した、次のようなツイートがいま話題となっている。

投稿したのは、札幌市在住のSF作家・笹本祐一さんだ。「北海道に到着したら、まずホームセンターあるいは衣料品店にいって防寒上着と手袋を、次に靴屋に行って雪靴を買うのをお薦めします」とアドバイスしている。

確かに、北海道の寒さがどれほどのものか、首都圏に住む人で理解している人は少ないだろう。正直な話、いったいどんな格好で行けばいいのか? まったく分からない。

Jタウンネット編集部は投稿者の笹本さんの話を聞いた。

「まず靴だ、滑りにくい靴にしましょう」

札幌の市電(iyoupapaさん撮影、Flickrより)
札幌の市電(iyoupapaさん撮影、Flickrより)

投稿者の笹本さんに、まずツイートのきっかけを聞いてみたところ......。

「きっかけは友人への助言です。辿れば北海道の雪道運転のために普通に助言もしてるんですが、自動車運転だけじゃなくて、服装も注意喚起しといた方がいいなー、と思ってのツイートでした。12月に来道した出版関係者が、手袋も持ってないってんで、軍手渡したこともあります。

助言としては、居住地によって体感温度が違ってて、しかもそれがあたりまえの感覚だと思ってるのが、普通の人だってことですかねえ。札幌はもう最高気温が氷点下になるような気候ですが、東京辺りだとプラス一桁でも寒い寒いって言ってて、それはこっちからすると暖かいなあとか。

で、その感覚のまんま北海道に来るとびっくりする観光客が多いんで、耐寒仕様の服なら北なら品揃えも豊富だし、滑り止め完備の靴はこっちなら簡単に買えるよ、という助言が必要だろなーと思ってのツイートです」

北海道にやって来る出版関係者に相談を受けることが多かったようだ。東京辺りの感覚のまま北海道に来てしまう人がいかに多いか、には少々あきれ気味だったというわけだ。

北海道の店では必要な品が手早く揃う、ということなので、Jタウンネット編集部は札幌市内の店に電話で聞いてみた。

冬の札幌の道路(Tzuhsun Hsuさん撮影、Flickrより)
冬の札幌の道路(Tzuhsun Hsuさん撮影、Flickrより)

まず電話した先は、北海道発祥のホームセンターの大手、ホーマックだった。本店の広報担当者は次のように答えてくれた。

「革靴でも靴底が滑らないようになっているものがあります。靴は必要だと思います。あとは防寒ジャンパーでしょうか」

ホーマックの店舗は札幌の中心部から離れたやや郊外に立地しているため、旅行者の姿を見ることは少ない、ということだった。そこで、札幌中心部にある大手デパートの大丸札幌店に問い合わせてみた。電話で答えてくれたのは、販売促進の担当者だった。

「まず靴ですね。靴底を加工した滑りにくい靴にしましょう。

値段は1万から3万くらいまで、いろいろあります。スニーカーは絶対にダメです。コート、上着はフード付きのものにした方が良いでしょう。傘は持たずに、両手を空けておいて、滑って転んだ時は両手が使えるようにするのが大事です。

また女性は、スカートではなく、パンツにしましょう。また厚手のセーターはおすすめできません。部屋の中は暖房が効いているので、暑くなったら、脱げるものがいい。カーデガンのように脱ぎ着できるものがいいですね」

いかがだろう。北海道に着いたら、ホーマックや大丸札幌店に駆け込めば、なんとかなりそうだ。もちろん他のお店でも......。笹本さんの助言どおり、北海道の店なら間違いないだろう。

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