コンビニのタバコ番号、なぜ統一できない? セブン・ファミマ・ローソンに理由を聞いてみた
聞くと納得の理由だった
タバコの番号を統一してほしいという要望は、ツイッターなどのSNS上で、たびたび挙がる話である。
「煙草の銘柄で番号が統一されていれば良いのに」 「コンビニ全店舗とはいかないまでもせめてグループ内くらいは統一して欲しい」
この悩みをコンビニにぶつけてしまおう。Jタウンネットは、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ大手3社に、次のような質問を送った。
「コンビニに置いてあるタバコ、全店で番号を統一することはできないのだろうか。できない理由、店舗ごとに番号が異なる理由をお教えいただきたい」
すると、2019年10月25日に各社から回答が返ってきた。まず、ファミリーマート広報は、
「店舗によって取り扱いの商品の種類や数が異なるため、一概には難しい。そのため現状のような対応をさせていただいている」
と答えた。なるほど、品揃えが統一を妨げているのか...。
ローソン広報は、
「ローソンで販売しているタバコの種類は、店舗によっても異なりますが、平均的な店舗で約230銘柄を取り扱っています。店舗によって売れる銘柄も異なるため品揃えにも違いがあります」
と、ここまではファミマと同様だ。店舗によるが200以上の銘柄が設置されている。それゆえ売れる銘柄も変わるということだ。沢山の種類があるのだから、店員はさぞ大変なことだろう。
「その中からお客様をお待たせする事なく、スムーズにご指定のタバコを探す為に、1段目は101から始まり、2段目は201といった形でマンションの部屋番号のように番号を付けています。 店舗毎に異なる商品の売れ行きや、新商品の発売等に応じて商品の入れ替えを行っていますので、入れ替えにより空き番号を設ける事や、新商品の発売毎に新たな番号を付ける事は商品管理上複雑となり、間違いもおきやすくなってしまう事から、現在の形となっています」
と話す。棚をみたときに素早く探すことができるように、段の始まりは数字の1からなのだそうだ。統一できない理由は、店舗ごとに異なる売れ行きや商品管理上の複雑さ等を挙げる。
セブンイレブン広報も、売れ行きの違いなどを挙げたうえで、
「お店ごとに当然来店されるお客様も異なりますので、売れ筋商品などによって品ぞろえが変わってきます」
と客層の違いによるとも話した。さらに、
「200アイテム程度を店頭に並べるにあたってはお店によって、特定の商品を何回も買われるお客様がいれば、その商品の品揃えが必要だったりします。嗜好性の高いものだからこそ、お店によって品揃えや販売数が異なればケース数も変わってきます。これらが番号をなかなか統一できない理由です」
と述べた。
3社それぞれの理由をまとめると、店舗ごとの取り扱い銘柄の種類のバラツキ、売れ筋の違いなどがあるようだ。