「お客がいるんだ!頼む!!」 高速バス運転士の神対応に反響...当時の心境を本人に聞いた
運転士から手書きの返事が!
一連のやりとり、また運転士の対応に心打たれたSUI子さんは、ジェイアールバス関東へメールを送ったと話す。その文面を記者にも見せてくれたので、ご紹介したい。
「運転士さん、お疲れ様でした。 そして素晴らしいお仕事を見せていただいてありがとうございました。 運転士さんみたいな優しく人情のある人間に私もなりたいと思います。 運転士さんは運転士の鑑、人の鑑だと思います。 いつかまたお会いしたい忘れられない運転士さんです。 そして、JRバスさんをこれからも使っていきたいと思います」
なんとも心温まる話である。
ぜひ、ことの次第やネットでの賞賛を運転士にも伝えたい。Jタウンネットは、10月1日、ジェイアールバス関東に、運転士本人に話を伺えないかと尋ねた。すると、広報担当者から運転士の手書きメッセージが返ってきた。
こちらが、運転士から届いた返事である(名前は本人希望により伏せた)。
「(当時の心境について)9月29日は日曜日会津便上り16号 案の定3か所渋滞のためお客さまに案内し大谷PAで停車、休憩中広島便乗り継ぎの方が電話をしても時間外で連絡がつかずキャンセルもできず。何とか間に合わせたい思いで走っていたところ、渋滞が思ったよりも早く解消され広島便発車の3分前、バスタ入口到着。徐行しながら窓越しに誘導員さんへ伝えました。 何とか間に合いホットしましたが、その反面乗継便のJRバス中国の運転士さんや待っていただいた 客さまに御迷惑をおかけしてしまう結果に対し、深く反省すると共に寛容な対応に心から感謝申し上げます」
「(SUI子さんのメールについて)異常時及び渋滞の際は常に同じ対応をしているので、今回の事は突然で驚いております。渋滞が解消されたとは言え、車内のお客さまの御協力があってこその事と感謝しております。多くの方々からのお声をいただいた事に大変感謝すると共に今後の励みと致します」
長距離バスの運転士だ。日々、乗客を目的地に運び、安全を届けている。忙しい仕事の合間に書いてくれたのだろう。返事を読むと、乗り継ぎ先であるJRバス中国の運転士や、待たせてしまった客への詫び言とともに、客の寛容な対応に感謝を述べている。
ふとした瞬間、人のやさしさに心打たれる。今日も運転士はどこかで、一期一会の乗客のために奮闘しているのかもしれない。