水中でくつろぐアザラシが「露天風呂のおっさん」にしか見えない
「かなりリラックスした状態」
担当者によれば、これは水中で「立っている」状態で、特に珍しい行動ではないという。話題になったのは「アゴヒゲアザラシ」だが、ほかのゴマフアザラシやゼニガタアザラシにも見られる。この行動の理由については「分からない、楽なのかもしれません」としつつも、
「野生だと、人間でいう肩から上を出している状態っていうのはよく見られます。横だと前しか見えませんが、縦に立って首が回せる状態だと、回りが広く見えるんじゃないかなと思います」
と話す。
ただアザラシたちの顔つきからして、警戒して辺りを見渡しているというわけはなく、「かなりリラックスした状態」ではないかとのこと。警戒しているときは驚いたように目を見開くというが、このアザラシたちの中には目を閉じているような子もいるくらいだ。
体長は3メートル弱ぐらいで、おっさんにしてはかなり大きめ。実際にお客さんから「おっさんのようだ」という声があるのか聞いてみると、
「大体の方は見てそう思うと思います。我々の方でも見てて、温泉つかってるみたいだねとはよく言いますし」
とのこと。話題となったことについては、
「あまり目立つ場所にいないので、話題になって見に来ていただけたら、もっと魅力が伝わるんじゃないかと思います」
と話している。
アザラシたちは本館とは離れた「海獣公園」にある、海を柵でしきっただけのプールでのびのびと暮らしている。その開放的な環境が、露天風呂のおっさんのような雰囲気を醸し出させているのかもしれない。