「一人占めできないじゃん」 ENEOS「ディズニーCM」に矛盾?広報の見解は...
前半のシーンは「夢の中」だった
改めて、CMの内容を整理しよう。
最初のシーンは、上白石さんがディズニーランドを「一人占め」しているシーンだ。そうした映像にあわせて、「東京ディズニーランドを~♪ 一人占め、なんて~♪できるの~?」という歌声が流れる。
すると、CMの展開は一変。上白石さんは急に「ENEOS」のガソリンスタンドとみられる場所にワープし、スタッフから「一緒に、叶えましょう!」と声をかけられる。そして、軽快なメロディーにあわせて、
「ENEOS!ENEOS! 一万人の夢、叶えちゃいます♪」
との歌声が。その後、ナレーションで「貸切ナイト、一万名様、ご招待!」といった情報が紹介され、そのままCMが終わる...という流れだ。
こうやって改めてみると、「一人占め?一万人?え、どっちなの?」という疑問を抱くユーザーが出ているのも理解できる。それでは、ENEOS側の見解はどうなのだろうか。

2019年10月4日、Jタウンネットの取材に応じたJXTGホールディングス広報グループの担当者は、
「前半は夢の中、後半が現実という設定なんです」
と話す。
いったいどういうことなのか。詳しい話を聞いてみると...
「上白石さんが一人でディズニーランドで遊んでいるシーンは、彼女が『一人占めしたい』という夢を見ているというわけです。その夢から覚めたのが、ガソリンスタンドのシーンになります」
なるほど。前半と後半で状況が違うため、「一人占め」(夢)と「一万人で貸切」(実際のキャンペーン)という違いが出ているのだ。
だが、ENEOSのスタッフが、「一人占めなんて、できるの?」という問いかけに、「一緒に叶えましょう!」と言っていることは、どのように説明するのか。
「『ディズニーランドを一人占めしたい』という夢について、ENEOSがお手伝いできれば、その一助ができればという意味を込めた表現になります」
さらに担当者は、「ディズニーランドで一万人の貸切と言うのは、少ない方だと思いますので...」とも補足。その上で、
「誤解が生じないように、CM中でも『一万人』という旨と招待日を説明させていただいています」
としていた。
――モヤモヤとした疑問を抱いていた皆様、これでスッキリしたのではないだろうか。