サンシャイン水族館で「性」の特別展 過激テーマに挑戦した理由、担当者に聞くと...
秘宝館並みの充実さ
開催前から注目を集めるイベントだが、どういったものなのか。
「生き物たちの性の多様性」をコンセプトに普段はファミリーやカップルで賑わうサンシャイン水族館が夜の顔を見せてくれる。
館内の照明を落としてネオンが輝く「歓楽街」のゾーン、ピンクの照明に照らされる「ムーディーなお部屋」のゾーンに分けて、夜の世界を展開する。
さらに生き物たちの性を体感できる「のぞきBOX」や「おさわりBOX」といった展示や、飼育スタッフによる「性いっぱいトーク」、来場者全員に「性いっぱい袋とじ」プレゼントと豊富すぎるプログラムだ。
営業時間も18時30分から22時まで。夜にこだわっている。山本〇也監督なら「ほとんどビョーキ」と名セリフを贈ったであろう――。
筆者は時間を飛び越えて行きたくて仕方がないイベントなのだが、ちょっと心配になる。
というのも、大手コンビニで成人誌の取り扱いを原則中止するなど「エロ」に対して世間が非常に厳しい目を向けているからだ。
そこでJタウンネット編集部は2019年9月4日、サンシャイン水族館の広報担当者に取材を行った。
そもそも、これだけエロに寄せた内容になったのは何故なのか。
「生き物として性の知識は重要。堅苦しくやるより、こうすることによって馴染みやすい。知ることが大事でしょう」
と担当者。迂闊だった。よく考えたらサンシャイン水族館が「11PM」や「トゥナイト」でやるようなドストレートなエロをやるはずがない。
この時、脳みそがピンクに染まっていた筆者は気づいた。これはエロの仮面を被っているが、楽しく「性」を学べるマジメなイベントなのだと。
また、担当者は、
「恥ずかしくて知りたくても知れなかった人がいるかもしれない。そのような方にもこれを機に学んでもらえたら」
ともコメント。あえて大っぴらにエロに寄せる。そうすることで、かえって恥ずかしくならないのかもしれない。
担当者によると、今回の展示のために特別にサンシャイン水族館にやってきた生き物はいないという。その上で、
「テーマを変えるとスポットが当たる生き物にも注目してみてください」
とのこと。普段はあまり光が当たらないカワテブクロ(写真上)など、いつもと違った水族館になりそうだ。