「ゴうス」って何だよ! あまりに意味がなさすぎる縦読みデザインが話題に
「キンチョール」といった殺虫剤などの製造・販売を行っているKINCHO(大日本除虫菊)。いま、KINCHOのある商品のデザインが、ツイッター上で注目を集めている。
上の画像はゴキブリ用の殺虫剤「コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー」だ。「見つけたゴキブリを2秒噴射で速効駆除!」を謳い、マイナス冷却で素早くゴキブリの動きを止めて、仕留める。ゴキブリ嫌いな人にとっては大変お世話になっている代物かもしれない。
しかしながら、このスプレーは商品名が長い。スプレー缶に3段に渡って記載されているのだが、先頭の文字が太字で強調されており、まるで縦読みをしてくれと言わんばかりだ。
「ゴうす」
なにかの掛け声なのだろうか...。深い意味があるのか一瞬考えてしまうが、どうやらそういうわけでもなさそうだ。
「業界人っぽいということで...」
ネット上では「このデザインで縦読みに何の意味もないの凄いよな」との声が上がり、話題になっている。
話題の商品を製造・販売しているKINCHOの宣伝部担当者は2019年7月31日、Jタウンネット編集部の取材に応じ、デザインについては同じシリーズで09年に発売されていた「ゴキブリがいなくなるスプレー」が関係していると説明する。
商品名が長かったため、3行に分けて記載し、頭文字が目立つように少し大きくしたデザインの「ゴキブリがいなくなるスプレー」。担当者はこの商品について、
「発売当時、その頭文字の『ゴイス』というのが業界人っぽいということで、業界人ネタをされていた夙川アトムさん(当時はお笑い芸人、現在は俳優)にCMにご出演いただき、『ゴいス』という言葉が認知されていきました」
と説明。18年に発売された「ゴキブリがうごかなくなるスプレー」でも同じシリーズ感を出したデザインが採用されたのだそうだ。
念のため、「ゴうス」との縦読みにはどんなメッセージが込められているのか聞くと、
「商品名の略称です」
とばっさり。担当者によれば、社内では製品の「蚊がいなくなるスプレー」のことも「蚊いス」と言っているとのことで、どうやら業界人っぽい略称が流行っているようだ。
「ゴいス」「ゴうス」ともにフィルムをはがすとシンプルな缶になる「脱皮缶方式」が採用された缶のデザイン。意識調査を実施した際に、女性を中心としてゴキブリのイラストを見ることやゴキブリと聞くのも嫌だという声があったことから、このようなデザインが採用されたのだそうだ。
今回ネット上で反響を呼んだことについて、
「単に商品名の略称だったので、こういう反響を今いただいたことが正直意外で驚きました」
と感想を漏らした。